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2007年3月 6日 (火)

韓国ドラマ「ファンタスティック・カップル」15話見ました。

韓国ドラマ「ファンタスティック・カップル」15話を見ました。

泣いた。泣いた。ドラマを見てこんなに泣いたのは、久しぶりです。コン室長のシーン以外は、全編フル涙モードでいけます。花粉症で、目がかゆいところに持ってきて泣かされましたので、目のあたりが腫れてめちゃくちゃになりましたよ。アンナのサンシルとしての生活がすべて、伏線として生きていますので、思いだすたびに泣けることになります。このドラマであんなに泣かなかったアンナが、ポロポロといっぱい泣くシーンがでてきます。そのたびに、見ているこっちもポロポロしてます。コメディでこんなに泣かせるな!~以下、ネタバレいっぱい。見てない人は厳禁です。

 

さて、冒頭、チョルスの肩に幸せそうに、頭をのせるアンナ(サンシルね)のシーンから始まります。あれっ?どっかストーリー飛んだ?と思いましたが、これが、脚本家の作戦で、夢の中で「あったかい。ここが好きなのに」という幸せなアンナを描いて、これから始まるアンナの悲しみを印象づける効果があります。そして、「もう私は帰らなくっちゃね」で、アンナの右目から涙が流れます。さあ、目が覚めるとそこは、もはやチョルスの家では、ありません。元いた自分の場所です。

本当の自分の居場所は、どこなのでしょう。自分が自分らしくいられるところ、楽に過ごせるところ、好きな人のそばで胸がときめくところ・・・人によって、自分の居場所がどこなのかは、違うと思いますが、そんな場所をもてたら幸せなことです。通常、日々の暮らしに追われて、自分の居場所なんてことは、考えるようなことが無い人は、きっと、自分の居場所をすでに見つけていて、そこにしっかり居座っているのです。自分の本当の居場所は、どこなんだろうと思う人は、何かを探している人なんですよ。でも、最も悲しいのは、あそこが、自分の居場所だった(過去形ね)という思いです。何かの都合で、失ってしまったあの居場所・・・戻りたくても戻れないあの幸せな場所・・。アンナにとって、本当の居場所は、チョルスの元になっているのです。裕福で、自分を愛してくれる夫ビリーとの生活は、本来の自分の場所では無くなってしまったのです。心はすでに、居場所が決まっているのに、体が違うところにいるこの悲しさ。ここから、アンナの悲しみが表現されていきます。

記憶を取り戻したアンナから、そっと立ち去るチョルス。きついですよね。愛する人の記憶が戻った時、彼女には夫がいて、夫はとっても彼女を愛している、しかもお金持ちで生活が全然違う。この状態で、「自分の元に来い!」と言えるでしょうか?。彼女を愛するが故に、自分の気持ちをまとめるまで、何も言えず立ち去るしかないでしょう。アンナの幸せはどこにあるのかということがポイントです。通常、お金と夫の愛をもつ女性は幸せと思いますので、それを奪うことは難しいのです。「サンシルじゃなくて、アンナっていう名前なんだな」と海を見つめるチョルスが悲しいです。本当は、(アンナの)心を奪ってしまったら、責任をとらなくちゃなりません。チョルス、なんとかしろよ~という気持ちでいっぱいになります。

サンシルの時に身につけていた服と携帯をビリーに捨てられるアンナ。アンナ・チョとしての自分には、当然必要のないものです。ゴミ箱にそれらを捨てるということは、サンシルの心を捨てるということなのです。頭では、理解しても心が許しません。後で、捨てられた携帯を必死で探すアンナ。ほら、サンシルの心は捨てられないのですよ。それを探すことは、アンナの気持ちが決まっていることを暗示しています。「私はチョ・アンナよ」と髪型と化粧を変え、高級な服と装飾品を身につけたアンナですが、不思議なことに、私にはサンシルに見えてしまいます。1話の時と同じなのに、どうしてアンナがサンシルに見えるのでしょう。違和感・・・つまり、そのアンナの居場所は違うということを、アンナの気持ちと同じく共有しているのです。これを意識させずに持って行く脚本と演出のすごさを感じます。

そして、もはや、アンナは変わっていて、人を思いやる心を持っています。「掃除は大変ね、怪我がなくて良かったわ、手伝ってくれてありがとう」という言葉がでてきます。人間的に成長したのです。元々、アンナは正直な人間ですので、変わったのではなく、単に学んだというだけかもしれません。人は、なにかの経験をすれば、本人が自覚していなくても変わります。そう考えると、経験(苦労?)の多い人は、人生の引き出しが多くなります。ずっと、幸せに暮らしてきた人より、いろんな経験をしてきた人のほうが、人間として豊かに見えるのはしかたないことでしょうね。でも、まれに経験が、性格をひねくった方向へ進めたり、人の裏を取るような人間にすることもありますので、注意しましょう^^。

チョルスは、アンナのあったかソファのコントローラーを握りしめ、アンナはチョルスの買ってくれた携帯を握りしめ、お互いを想います。そうだったね。チョルスは「アンナがすぐ消えるから、携帯を必ず持ち歩け!」と言って買ってくれたのでした。今は、チョルスの所から、消えている状態ですので、アンナのこの携帯は、決して、捨てられません。この携帯が鳴る時・・・・ありますよね。きっと! と感情を盛り上げていたところに、続けて、あの幸せそうに手をつないで道を渡る2人のシーンを思い出として持ってこられたら、見ているほうは泣くしかありません。あのハン・イェスルさんの笑顔・・・取り戻そうよ。またもや、何とかしてくれ~チョルス~。

私は、ユギョンも嫌いではありません。なかなか良いポイントで出てきて、方向を変える役を演じてますから。今回のユギョンの決め台詞は、「終わった記憶にすがりつく私と違って、スッパリと忘れたんですね」とアンナにいう言葉です。違う~。アンナは、忘れられないから苦しんでるんだよ~。あのチョルスとの記憶を忘れたくなくて、できればその記憶にすがりつきたいんだよ。反語としてのユギョンの言葉でした。

さて、夫の元に戻ったアンナは、それを喜んでくれる友人もいないことに気がつきます。対照としてでてくるのは、もちろんガンジャです。サンシルには、ガンジャという友人がいて、戻ってくるのを待っています。待ってくれる友人、自分のことを心配してくれる友人をもっていたサンシル。ほら、またひとつサンシルの幸せが印象づけられました。

チョルスはアンナ(サンシル)の愛してるの電話に、返事をしていなかった事を後悔します。面と向かって言おうと、大事に取って置いたその言葉「アンナ(サンシル)愛してる」は、きっと最終話で言ってくれますよね。この言葉を発するチョルスのシーンは名シーンとなることは間違いありません。「サンシル愛してる」というか「アンナ愛してる」と言うかが、ちょっと気になりますが、記憶が戻ったアンナを愛してると言わなくちゃ駄目なので、アンナのほうでよろしくお願いします!。

さて、この後、ビリーが、高級ジャージャー麺を準備して、アンナと食べるシーンがでてきます。このシーンが来た瞬間、私・・・無理~食べられないと思いました。14話ででてきた、チョルスからプロポーズともいえるジャージャー麺の思い出がありますから・・・。「一生、チョルスのそばでジャージャー麺を食べるのもいいわ」と思ったあの気持ちです。「一生」という言葉が効いていて、もちろん、アンナの胸の痛みと共に、視聴者の胸も痛みますので、号泣シーンとなりました。

こうして、記憶を取り戻しても、胸の痛みに苦しむアンナは、夫ビリーと共にアメリカに行くこともできません。表題の「幻想のカップル」の意味がわかりましたね。ビリーから、記憶を失った時のアンナとチョルスは幻なんだよと言われます。しかし、アンナは、「幻のはずがない。幻なら、こんなに胸が痛まない。痛いほど、心を許してしまったの」と答えます。ここでも、アンナは正直な人間ですから、自分の今の気持ち・・・チョルスへの愛が心にあることを認めます。ハン・イェスルさんの大きな目から大粒の涙がこぼれ落ちながら夫に言う「ごめんね」。自分を愛してくれている夫に多くのことを語ることはできません。ただ「ごめんなさい」それだけなのですね。それでも、夫のもとへは、戻れないし、チョルスのところにも行けないと思うアンナでした。自分は、アンナでもあり、サンシルでもある。自分は自分だという気持ちです。このアンナを取り戻すには、「ビリーの妻アンナでもなく、サンシルでもない、今のお前を愛してる。さあ、これから始めるぞ!」なんて言葉が必要なんです。最終話、チョルスなんて言うんでしょうか? ワクワク・・ドキドキ・・・(笑)。

さて、またもや、バス停のシーンが登場します。これが、でてくると名シーンとなるのは、もう皆さん、知っていますよね。「捜しにくるはずがないわ」とバス停にたたずむアンナ・・・道を隔てて、「目につくはずがない」とバス停を見つめるチョルス・・・二人うまいことすれ違ったのかなと思いましたが、そうではなくて、二人の視線がついに絡みます。テーマ曲「Just We」と共に、チョルスの「本当に目についてどうすんだよ。お前むごいよ」の言葉・・・。ここで、まとめるか~と思ったのですが、まだまだ~ということでした。「俺には、まだお前がサンシルに見える。俺のつけたサンシルという名は忘れろ。自分の場所に戻って元気にやれよ」というチョルスの言葉です。アンナにとってはきつい!。この言葉を受けて、チョルスに想いをぶつけることはできません。「アンニョン、チャン・チョルス」と差し出されたアンナの手。14話の「アンニョン、チャン・チョルス」と言った笑顔のアンナと幸せに手を握っていた二人の伏線が効いてて、ここから、もはや、涙なくしては見られません。これを振り切るチョルス・・その手を握ったら、もう離せないんです。立ち去るチョルス・・・それでも、アンナは、チョルスを追いかけチョルスの背中に抱きつきます。「忘れるから、ちょっとだけこのままでいて・・」と言うアンナ・・・いやあ・・・私、ズルズルのボロボロになりました。永遠に、このまま、時が止まって欲しいというアンナの気持ちと、自分はサンシルじゃないから・・・という気持ちでドンときた所に、アンナの「これで忘れられる。アンニョン、チャン・チョルス」の再度の追い撃ちです。これで泣かない人・・・ここまで、このドラマを見てきて、そんな人がいるはずがありません。

さあ、最終話、チョルスが、がんばるしかありません。サンシルと約束したでしょう。思い出をかき集めて、記憶の戻ったアンナに届け、そこから始める。そのためには、どこにいても捜して見つけると言ったんですから・・。たとえ、記憶の戻ったアンナがどんな境遇であろうとも、撃沈覚悟で約束は守らなきゃね!

いやあ、長くて、とりとめの無い感想でした。おつかれ~。ある意味これだけ書ける、書く気になるところがすごいとも言えるドラマです(笑)。

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コメント

すご~~~いですねえ。相当思い入れが強いようですよね。書かずにはいられない!ってところなんだ、、こりゃ大変だ。すご~~く楽しみです。こちらはファッション70で満足しているのに、なんか次元がちがうようで、、、ど真ん中なんですねえ。幸せですよね~~~。

投稿: sayaendo | 2007年3月 6日 (火) 11時00分

はい、ど真ん中の真ん中という状態です。このドラマは、おすすめしますよ。sayaendoさんが、見た時に、私がどうはまったかを見れて楽しいと思います。やっぱ、1週間待たされるのが良くないみたい・・^^。全部、録画して続けて見たら、ちょっと違ったかもね。まあ、楽しいのでいいのだ!ふふふ^^。

投稿: ぼんやり | 2007年3月 6日 (火) 20時44分

16話を見逃して☆検索してこちらに辿りつきました。これを書いてくださった3年後の今拝見しておりますが、すばらしい解説ですね。理解が深まりました。本当にありがとうございます~。

投稿: tae | 2010年6月23日 (水) 11時27分

こんにちは、taeさん^^
ファンカは、もうかなり前に見たのですが、誰にでも自信を持ってオススメできます。私にとって、コメディ部門No.1の位置に君臨するドラマです。特に、この15話のバス停シーンなんか、初めて見た時は、ボロボロのくしゃくしゃ状態でした。
このドラマの感想は、思い入れがあるだけに、熱意の入った感想となっています。感動の助けになれば、幸いです。ありがとうございます。

投稿: ぼんやり | 2010年6月23日 (水) 23時53分

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