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2011年1月

2011年1月 6日 (木)

韓国ドラマ「シティホール」見終わりました。

韓国ドラマ「シティホール」全20話見終わりました。とても良いドラマだと思います。適度に散りばめられた政治への皮肉がおもしろいです。とっても、おすすめできます。ただ、前半、特にミレが市長になるまでが辛いです。気の短い人は、ついて行けずにリタイヤするかもしれません。しかし、ミレが市長になってからは、ドラマに一本、筋が入ったごとく、見やすく、おもしろくなりますので、がまんしてくださいね。

さて、このドラマを見た人は、チョ・グクに堕ちるみたいですが、私はもちろん男性には堕ちません。ただ、明るく笑うことなく、ボソボソ声でしゃべり、性格が素直でないグクは、秘めたる優しさを感じて、良いと思いました。一方のミレを演じたキム・ソナさんはどうだったでしょうか?私としては、満点に近い役をもらったと思います。サムスン以来、キム・ソナさんじゃ・・ダメだなぁという印象でしたが、このドラマの彼女の演じた役が最も良いと思います。前半はおとぼけキャラで、ちょっと引きましたが、後半は堂々たる主役。グクとのいちゃいちゃシーンでは、カメラワークと化粧と髪型で、本当に見事に可愛く撮ってもらっています(びっくりするほど。。。まさに女は化ける)。その結果、私に「なんて可愛いんだ・・」という感情を誘発させることになり、評価が上がってきました。

さて、ストーリーですが、「普通の人が市長になったら・・・どうなる?」というのがひとつのテーマです。ドラマ中に、まさに現代の政治の世界で行われているであろう出来事が表現されています。ひとつひとつのシーンが、「う~ん、そのとおりだねぇ」と納得させられるのです。そこが最高におもしろい!

ググの言った言葉「選挙で当選したら最初に捨てるのは公約だ!」どうですか?今の日本を動かしている議員の皆さん・・実践してますか(笑) そして、中央から圧力をかけられてミレの治める市に道費が回ってこない状況は、「基地移転に賛成しないなら、今年は一時的に補助金を凍結しよう」なんて、日本の民主党の政治に似ていますよね。市長が市民のためにどんなに良い提案をしても、議会がそれを否決するというのは、名古屋市議会リコール問題を初め、理想に燃える長の提案は、議会の同意を得られないという構図にそっくりです。
党利党略のためなら、審議すべき内容の如何に関わらず、反対票を投じる。これが政党政治だよって皮肉っています。だから、ミレもググも基本は無所属でした。ただ、無所属では何もできないとドラマでは言っていました。政党を作って、政治が行われるわけですので、人数のない無所属は力が無いのです。政治と経済界の利益は密着していて、互いに持ちつ持たれつの関係があります。企業の利益のために政治があり、次の当選のための資金を得るために政治家は企業にたかる。どうですか。ドラマ中のこの設定だけで、相当おもしろく構成できます。

こういう政治の世界に、ある信念を持った女性が市長として当選します。彼女の公約は「できないことはしません」そして、自分の治めるべき市を高台から見下ろす時、そこで夢を描くのです。ここに図書館があったらいいな。あそこには病院が欲しい。都市ガスを引きたいな。無駄な公費は使いたくないな。それは市民から得た大切な税金だから。

それは、まさに普通の人の感覚。政治は、ある意味、普通の人の感覚で行ってはいけないのかもしれません。大きな大局観から、先を見越した市民の幸せの確保を目標としています。でも、わけのわからない自己利益誘導型の政治より、素人の考える政治の方がまともに見えてくるのです。こうした政治への不満を受け止めて、ミレは市長としての業務を遂行します。彼女の行動は、政治に関わる者のある種の理想であるため、周りの人間はいつしか彼女に賛同し惹かれていくことになります。

私は、ソウルで街を見下ろしながらミレがグクに対して言った言葉「ここがあなたの耕すべき街よ」でボロボロ涙していました(ここで泣く人はいないでしょうね^^)グクは、出世して国会議員から大統領になりたいという夢・目標を持っていましたが、支持してくれた人に何をもって答えるかの考えを持っていませんでした。目標は出世することであって、出世して何をするかまで思っていなかったのです。そう、政治家は、何をしたいかであって、政治家になることを目標にしてはいけないのです。この時のググの気持ちに入り込んでいましたから、私は思いもかけない涙を流すことになりました。

最終話は、すでに、はまっていましたので、涙涙のオンパレードとなりました。そして、みんな良い人になってしまうという恐るべきハッピーエンドです。汚れた政治の世界でも正しいと思われることはやっぱり正しいんだという、みんなの希望を載せたエンディングで良いと思います。また、もともと、ミレとグクは運命の関係だったと感じさせる電話のエピソードやお姫様願望を満たすかのようなプロポーズも秀逸です。

音楽も素晴らしいと思います。OSTは非常に入手困難らしいのですが、何故か持ってました。(OST箱をかき混ぜたらでてきた。。昔、、無茶買いしてた時の遺産。。。笑) もちろんパク・サンウさんの曲は入ってませんがね。

最後に大統領選に出馬したググの演説で感想を終わりにします。「食料と兵力と民からの信頼だが、1つを外すなら兵力だ。次に外すなら食料。つまり、食料と兵力が十分でも、民の信頼が無ければ国ではない。この国の主人は国民であり、民の権利が保障されなかったら、国民は国を信じない。・・・」

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