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2011年10月

2011年10月 2日 (日)

韓国ドラマ「私の期限は49日」全20話見終わりました。

韓国ドラマ「私の期限は49日」見終わりました。生と死を扱った恐るべきドラマ。恋愛や憎しみ、幸せや不幸、そんなものは生きていればこそ・・・ですから、このドラマでは、誰と誰が好きだとか、騙されて憎いとかは、すっとんでしまいます。生きたい・・と願うシン・ジヒョン、生きる意味を失って死にたいと思うソン・イギョン。ドラマはこの2人の想いを同一人物で表現し、幽霊の憑依した気力のない女を主人公として描きます。演じたのは、イ・ヨウォンさん。上手に演じ分けしていました。終盤前では、現在は、シン・ジヒョンが憑依しているのか、生のソン・イギョンなのか、わからないというシーンもあり、そこがまた、おもしろいと思います。

以下ねたばれを含む。

さて、実は、中盤・・盛り上がらず中だるみ感があったため、感想が浮かんできませんでした。このドラマの展開は、シン・ジヒョンは3つの涙を集め、生き返るけど、すべてを忘れてしまっている。そこで、始まる新しいハン・ガンとの恋。一度、心を通わせた2人のせつないラブ・ストーリーって思ったのです。

さあ、そうなったでしょうか?ち・・が・・う!このドラマはそんなお話では無いのです。

18話最終でシン・ジヒョンは目を覚ましますが、その後、19話、20話と静かに怒濤の展開(こりゃどんなんじゃ^^)をみせます。ちょっと人を選ぶと思いますが、ツボに入ったら、この2話は涙。。涙。。で進むことになりますよ。ぐわっとくる涙ではなくて、ポロッってくる感じでしたがすごいです。

去っていく人間は何を残すか?これはドラマの中だけではありません。余命いくら・・・と宣告される病気もあります。人は、自らの命の期限を切られた時、何を考え、何を残そうとするのでしょう。好きな人が悲しまないように、自らの心を封印し、そして、残された人がしっかりと生きて欲しいと願う。この世にいない自分は、思い出でしかないのですから、良い思い出ならそれでよいですけど、もし、悲しい思い出なら、いっそ忘れ去られることを望む。忘れられて、そして、残った人が幸せな生き方をして、その生を終えてくれることこそが、先に去っていくものの最大の願いなのです。このことが分かった時、死にたいと思っていたイギョンは、生きる意味を見いだします。

そして、もう一人、生き返ったシン・ジヒョンは、自分の運命を悟ります。もはや、幽霊では無い自分。生きていることがとっても大切なことであると知っています。幽霊の時にできなかったこと。今度は、心残りのない自らの人生を作り上げたいと思う。短くても後悔のない人生、自らの人生を振り返り、満足して生き、そして逝く。49日を経て生き返った彼女は、なんと強い人間に生まれ変わったのでしょう。シン・ジヒョンとハン・ガンはお互いの想いを知りながら、互いの思いやりを感じ、友人のように接します。「二度と会えなくても、生きていて欲しい」「彼が私を忘れますように」2人の願いは・・涙を誘います。

そして、とどめの涙シーンがやってきます。子が親より早く亡くなることは最大の親不孝。そうなってしまうジヒョンにとって、親への言葉は「私は、パパの娘に生まれて幸せでした。私は、ママの娘に生まれて幸せでした」という感謝の言葉しかありません。まあ、普通は、ここで泣きますよね。エレベーターに乗ってあの世へ向かうジヒョンの顔には、笑顔が見えます。人生をどう生きたかに満足した人間にとって、死は忌むものではありません。また、生まれ変わって良い人生を・・・。

人は、普段は「死」ということを意識せずに生きていますが、それを意識する時、生きていることの重要さを知り、限られた生を悔いなく生きることを知ります。「悔いなく生きること」 それは、人によってそれぞれです。ですから、それは「こころが決めること・・・」

私の期限は49日・・・いえ、49日もありません。時は止まる事なく流れています。その時の自分はもはや過去。感想の最後はこの言葉にしようと思っていました。「私の期限は今の一瞬・・・」 ありがとう。良いドラマでした。

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