韓国ドラマ「悪い愛 BAD LOVE」12話まで見ました。この物語ここで大きく方向転換しましたね。私の中の評価は・・・何とアップ^^なんですよ(笑) 前に言ったように、見たいのはイ・ヨウォンさんの意志の入った目なんです。決して、幸せそうな笑顔とか弱い女の表情や泣き顔ではないのです。この点をちょっと満たしてくれましたので評価アップ、さらにヨンギのすごい言葉(後で述べますね)に評価アップ、スファンのクールさに隠れる愛に評価アップというわけです。ありゃ、これじゃあ、ベタ褒めになってしまいますね(笑)意外なことに(失礼か?)前半よりおもしろくなってきた。以下ネタバレあり。
まず、8話まででのポイントは、ヨンギ(クォン・サンウさん)とインジョン(イ・ヨウォンさん)は永遠の愛を約束するほど強く愛し合っているということです。ここは絶対覚えておく必要があります(そこに至る過程の描き方にわかりにくさを感じてはいますが・・・)。そこに生じる倫理の問題。ヨンギはすべてを捨ててでも、インジョンと一緒にいることを望みます。
ひっそり隠れて暮らそう、正直に自分たちの愛をヨンギ父に告げよう、アメリカに逃げよう・・・いろいろな方法を2人は模索します。しかし、インジョンは、当事者なんで、自分の過去の行動が原因となっている以上、何度も何度も迷うわけですね。そして、ついに渡米する前日にヨンギ父に事実を告げ、別れを決意します。ここは、インジョンの生き方の問題ですよね。自分が正しいと思って生きてきた道ですから、それは自分の責任、たとえ、それが不幸の原因であったとしても、逃げることはできなかったのです。じわじわとインジョンの強さが見えてきますよ。去っていくインジョンを追いかけるヨンギ、ショックで倒れ込むヨンギ父。まあ、ドラマチックじゃありませんか?
ここから、インジョンは、強烈にヨンギを振ります。心の中の愛を理性で封じ込めて、激しい言葉でヨンギを傷つけるインジョン。「私があなたを本気で愛していたなら、こんなことではあなたを放さない。前の彼女が自殺した理由が分かった。あなたのその執着が問題なの!」こんなことまで言うか~というひどさです。ヨンギの「俺の目の前で死ね」という言葉に躊躇なく車道へ飛び出すインジョン。ヨンギを傷つけて別れようとする彼女にとっては、自らの命さえ、もう惜しくないものになっているのです。こうまでして別れようとする女を引き留めることはできません。ヨンギは「許さない」の言葉を残して去っていきました。
ヨンギ父は、倒れたまま死亡し、ついにヨンギがその後を継ぐことになります。会社経営には興味のなかったヨンギですが、変わろうとします。企業のトップとしての冷徹さをヨンギは持っていなかったのですが、それを身につけようとしていきます。まあ、自分の希望が叶えられない子供がやけを起こして、他人に心配をかけようとするみたいな行動にもとれるんですけどね。
まずは、スファンの進めていたリゾート開発を続けます。用地買収を行うのですが、地主が保証金を持ってトンズラ、住んでいた人には補償金が渡らないことになり居座るという大問題が発生します。こういうのって用地買収している方にとっては困ります。住んでいる人の身になれば居座るのはもっともかもしれませんが、2度も補償金を払うわけにもいかず、強制執行するしかなくなるわけです。その土地受け渡しの強制執行の場所が、ヨンギと別れたインジョンが心のよりどころにしていた老人たちの家。どうしてもヨンギとインジョンを無関係にさせてはもらえません。
ここで、ヨンギは、強制執行を延期する見返りとして、インジョンに向かってすごい言葉を吐きます。こんな愛の言葉はちょっと聞いたことがありませんよ。「俺のそばにいろ。お前のせいで壊れていく俺を見ながら罪悪感に苦しめ!」ヨンギはどんなことがあってもインジョンをそばにおいておきたかったのです。愛する2人。片方はどんなことがあってもそばにいたい。もう片方は離れていたい。この2人の愛の違いを、無理矢理一緒にしてしまうこの脚本。こんな強引さは一歩間違えれば、寒いドラマになってしまいます。こんな役はクォン・サンウさんしかできませんね(笑) ここで、私は「さぶい~」ではなく「すごい」と思いましたから、ヨンギの評価アップです。このあたりは人それぞれなんで、人に勧めるには大いに危険性があります。
かくして、ヨンギは建設会社会長、インジョンはその秘書ということになりました。これからの2人の会話がおもしろい。ひどい言葉を掛け合っているのですが、心に愛があるため、私には「愛してる」と言い続けているような気がしました。何かきっかけがあれば、どうにかなりそうな2人なのに、うまくいかない。このイジイジとした感覚が続いていきます。これがすごく楽しいのです。おまけに、ここに離婚して身軽になったスファンも絡んできます。スファンは、インジョンを愛してますから、彼女の愛を取り戻したいのです。さらに、ヨンギの前の女にそっくりな女も登場し、またもや人間関係がめちゃくちゃになっています。
こんなんで、どうなるんだ~で12話終了です。
ありそうもない展開(←これもポイント)に、一途な愛と憎しみ・・・ヨンギの一途な愛はここで揺れるのか?それを見るインジョンの気持ちは・・? かなりおもしろいわぁ~^^。はまるというより、微妙な可笑しさを楽しんでいます。次、見るっきゃない!
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