韓国ドラマ「太王四神記」見終わりました。
韓国ドラマ「太王四神記」全24話見終わりました。おしい!20話からちょっと失速しました。以下ねたばれ多し。注意!
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失速の原因は、話が大きくなりすぎたことでしょうか?初めは、高句麗内の政治的な背景を追っていればよかったのですが、タムドクが王として認められるにつれて、周辺諸国との関係が描かれていくことになります。これが、ちょっと難しい上に、話が浅いため、上っ面を眺めているような気がしました。おまけに、スジニが去ってしまいましたので、楽しさ半減というわけです。時々、遠くからスジニはタムドクを見つめることはあるのですが、常に逃げていますので、2人のからみはありません。おまけに、高句麗政権を操っていたヨン・ガリョが去ってからは、高句麗内のお話は終わり・・・となってしまった気がしました。あとは、ホゲとキハと火天会のさばきだけとなるわけです。ホゲは、4万人という兵を率いて、北へ出征し、殺戮による領地切り取りと白虎の神物を探しています。一応、一時は王になる資質を持った人物として描かれていましたが、いったいどうしちゃたんでしょうね。あまりの変わりようにちょいと目がテン。父と母を死に追いやったタムドクへの憎しみに囚われてしまっています。よ~く考えると、タムドクの父を殺そうとしたのは、ホゲの母で、その責任から自殺したわけで、そんなに憎むべき筋合いではありません。おまけに、タムドクの父を死に追いやったのは、ホゲの父と自分というわけですから、自分だけが被害者という感じでもないです。その点で、ホゲのタムドクへの恨みはちょっと一方的ですよね。まあ、この恨みには、自分の好きな女が憎い相手を愛してるというのも入ってますから、しかたないのかもしれません。
殺戮で領土を拡げると、その恨みは残り、その子孫がまた仕返しで殺戮を行うという負の連鎖が指摘されていました。確かにもっともな話で、全員皆殺しにして、新しい人が住みつくのでは無いなら、復讐が起こる可能性は非常に高いです。本当は、智力による統合という方法が良いのでしょうね。ただ、この方法は、それぞれのトップが同等の見識を持っている時に成り立ちます。片方が馬鹿だとどうしようもないです・・・(笑)。国民は、自分のレベルに応じた為政者しか持てないといいます。日本の政治がうんぬん・・という前に、自分の無関心さや無力さを見直してみる必要性があるのかもしれませんね。
タムドクが「毎日王として決断していることがどれほど大変か・・」みたいなことを言っていました。方向性を決定することの怖さです。自分一人の決定が、国民全てに影響していくという怖さはすごいことです。これを防ぐためには、合議制ということが導入されることが多いのですが、この参加者のレベルが低いと、またもや、「決定すれども責任無し。みんなで決めたから、わしゃ知らん」みたいなことが起こります。指示には責任が付いているということを知れば、安易に出世なんかしたくないですわ・・・あはは^^。
さて、脱線を戻して、4つの神物と王の血を祭壇に捧げると天の力が手に入るということから、火天会は、神物と王を探していたのです。天の力って何なんでしょう。ちょっと抽象的でわかりませんが、きっとすごいものということで、ごまかされておきましょう。でもって、祭壇に捧げられたのは4つの神物とタムドクの息子というわけで、火天会の長老は、タムドクの息子を殺そうとします。自分の息子が殺されそうになったキハはどうする?。キハがタムドクの子を宿した時点でなんとなく、こりゃキハが黒朱雀になるなと予感してました。何故って?だって、キハのほうが女・母としての情念がすごいですから。後半のキハの変わりようは、ちょっと理解を超えてましたわ。ドラマとはいえ、前半から考えるとそこまで変われるの?って感じです。過去に、セオが黒朱雀となったのは、母としての想いがきっかけですから、キハが黒朱雀となり、光りの矢で討たれると予想はしてました。ところが・・・・・というラストへ向かいます。
韓国の倫理観から考えて、キハに子供ができたときに、実の妹のスジニとタムドクは結ばれないと思いました。姉と子供をもうけて、妹と愛し合うってのは・・ちょいと難しいかな^^。そういやスジニとのキスシーンも無かったけ;; 実際に、高句麗好太王(公開土王)は、○○と結婚したという歴史的な記載がないそうです^^。(誰が后になったのか興味しんしんで調べました^^)最後、結局どうなったんだ~という欲求不満は残ります。天の力をあてにせず、自らの力で生きていくことを知ったタムドクが、名王となったのはわかりましたが、あの四神の主人はどうなった?消えちゃったの?わかりません。そして、スジニはどうなった~。別に結婚しなくていいから、朱雀から解放されて、タムドクのそばで相変わらず明るく騒いでるなんて映像が欲しかった。歴史ものならかまいませんが、これはファンタジー時代劇・・・最後に力を失ったけど、それぞれは、自らの人生を歩んだという感じが欲しかったですね。ということで、最後がちょっとえ?って感じで切れちゃったのが、残念です。テーマは充分伝わりましたよ。人がバッタバッタと切られるので、命が軽いという気もしましたが、おすすめできるドラマでしょう。何度も言うけどラストがねぇ;;。
スジニを演じたイ・ジアさんは、一躍スターの仲間入りだそうです。終盤、髪を伸ばして女性のかっこをしたら、相当美しかったです。ひろいものの画像を張っておきましょう。
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