韓国ドラマ「犬とオオカミの時間」見終わりました。
韓国ドラマ「犬とオオカミの時間」全16話見終わりました。なかなか、よくできたストーリーかと思います。脇を固める人たちがうまくて、軽い感じを与えず、親子の愛と復讐を中心に描かれていきます。しかし、敢えて言うならば、もっと良くできたはずと思うのが残念です。
ナム・サンミさん演じるジウ、イ・ジュンギさん演じるスヒョン(ケイ)、チョン・ギョンホさん演じるミンギ、いづれも良いキャラで、熱演しているのですが、演出が良くないのか、私としては、もっとタメ・・・みたいなものが欲しいのです。作り手がストーリー展開へ注目したためか、各人の感情の表現といったものに、ジワッとくる盛り上げがもっと欲しかったのです。設定自体は、大きなメロの部分を含んでいて、もっとボロボロ泣けたはずなのに、そこをはずされたので、私にはやはり欲求不満です。だいたい、恋人を捨てて、復讐のために潜入捜査ですから、ここで、黙って去るスヒョンの想いはすごいものがあるはずです。そして、恋人が死んでしまったことを聞いて、彼を忘れたいと思う心の葛藤をもつジウの苦しみも大きな問題のはずです。さらに、韓国にケイという別人として帰ってきたスヒョンのジウへの想い、死んだと思ったスヒョンにそっくりなケイが現れたジウの想い、そのジウの感情の動きに振り回されるミンギの辛さ、記憶喪失から復帰したときのスヒョンの気持ち、ついにケイがスヒョンだと気づいた時のジウの喜びととまどい・・・もう、ほんとに、挙げたらいくらでも挙げられるというような名シーンを作れるプロットなんですよ。これだけの素材を持ってして、どうして泣けないのか不思議なくらいです。それは、マオに存在感がありすぎたのかもしれません。麻薬密売組織の幹部ですから、悪役とも言える彼なんですが、自分の娘に対する愛と自分を救ってくれたケイへの息子とも思える愛。これが、マオの演技と共に、他の部分を喰ってしまったのかも・・・と思っています。マオ役のチェ・ジェソンさんとNIS部長役のキム・ガプスさんで、このドラマの骨格を作ったといっても良いほどの両者の存在感でした。後半は、私には、ちょいとヒゲを生やしたチョン・ギョンホさんが、かっこよく見えてました。「ごめ愛」の軟弱イメージは、払拭されたかもしれません。
結論としては、私には、残念な思いが大きすぎて、普通って感じのドラマでした。見て損するドラマではありませんし、イ・ジュンギさんが好きなら、彼の壮絶な演技も見られますのでよろしいかと思います。
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