韓国ドラマ「私の生涯最後のスキャンダル」全16話見終わりました
韓国ドラマ「私の生涯最後のスキャンダル」全16話見終わりました。とんでもないシンデレラストーリーです。でも、こういうのって大好きです。何と言いましょうか、幸せな気持ちをもらえます。いくつになっても、なんか、まっすぐ人を想い続けるのっていいよなぁ^^・・・と思いました。このドラマって、とってもおすすめだと思います。泣けるし、笑えるし、何より見た後ハッピーですから、それに勝るモノはありません。わかりきったストーリーなんですが、もし、見る機会があれば、迷わず見て下さい。とっても楽しいですよ。
今回、これまた、良いのを見たなという感じでして、いつも年末に今年見たドラマベストって記事を書くんですけど、どれを一番にするか、きっと悩むでしょうね^^。
スターが、普通の女の子に恋をして、自分の立場さえ捨てるなんて、ストーリーはもうガチガチの王道物語です。定番だと思っても、胸躍る気持ちになるのは、いつの世も白馬の王子様が・・・なんて夢を持っているから・・・。通常は、普通の女の子ってとこが、子持ちの既婚のオバサンですから、さあ、大変。これを演じることができる女優さんは、限られているでしょう。ある程度の年齢で、しかもスターから気に入られるだけの魅力を持っている人。ストーリーは「星に願いを」を思い出させますから、チェ・ジンシルさんしかありません。序盤、とんでもないオバサン風貌でしたが、作者の意図通り、少しずつ魅力を発揮しはじめて、最後には年齢をも感じさせない堂々たる可愛さ・・・。降参です。この人は、泣き顔より、笑顔の方が圧倒的に良いと思います。
しかし、このドラマで、最も良いのはジェミン(チョン・ジュノさん)なんですよ。最初から最後まで、初恋の女性ソニが大好きで、子供っぽいところがあって、自分の気持ちのままに行動する単純で素直な男。このジェミンは、笑いあり、涙あり、感動ありの、すばらしいキャラでした。単純で強引なことは、ある時は、人を傷つけ、無神経と思われがちですが、このドラマのように、終始一貫してソニへ向かっていると、それはとても好ましいものとなります。ソニは、こういうジェミンから「人から愛される喜び、人から必要とされる喜び」を受け取ったのです。自分の存在が他の人にとって必要という感覚は、この世界に自分がいる意味にも似て、心地よいものだったと思います。いいよね~。人から必要とされるって・・・。
では、ちょっとストーリーを追ってみましょう。強烈なネタばれがありますので、未見の人は厳禁です。
ジェミンはソニが大好きなんですが、ソニはすぐには、その愛を受け入れません。19歳の若い時なら、彼だけを見て自分の感情のままに行動できた。しかし、今は39歳。子供はいるし、夫と別れたばかり、おまけに相手は人気芸能人となれば、その恋に、簡単に踏み込むわけにはいかないのです。そのソニの心をこじ開けようとするジェミンの可愛いこと。しかし、ひょんなことから、衝撃の事実があきらかになります。何と、兄ドンファの息子だと思っていたフンは実は、ジェミンの子だったのです。昔付き合っていたナヨンが、妊娠しナヨン自身の夢やジェミンのスキャンダルを恐れ、兄ドンファが自分の子として育てたみたいです。ラブコメ、ルンルンのところへ、こりゃ、予想もつかない展開です。
突然の父となったジェミン。自由で自分の心のままに行動してきた彼に、思いもかけず、考えなくてはならない事態になったのです。つまり、フンは、ナヨンとジェミンの子供。おまけにナヨンはジェミンと、よりを戻そうとしているということです。フンにとっては、実の母と父が現れたということで、子供のために何ができるかを考えなくてはなりません。ここは、子供のことを考えれば、実の父母で育てればよいのですが、ジェミンはソニが好きなのです。子供のためにナヨンへ向かうことはできないのです。こうして、彼は、まっすぐにソニに向かっていたドンチョル(ジェミンの本名ね)を捨てることにしたのです。ここが、少しわかりにくいのです。子供のために、一旦ナヨンへ向かうということかとも思ったのですが、そうでも無いみたいですし、単純にすべての心をソニに向けることはできないと悩んでいたと考えましょうか?もっと、ナヨンがジェミンに対して、「血の繋がりは消すことができない。本当の父母で子供を育てるのが親としての責任だ」というように迫ればわかりやすかったと思います。
12話で、ジェミンは、ドンファとの待ち合わせに向かうソニに、トランシーバーで言葉をかけ続けます?「ドンチョルに最後に言うことはない?」そんなジェミンの気持ちに気づかず、ドンファの電話にでるソニ。おいおい、別れを告げてる言葉なんだよ。気づいてやれよ。ソニを一途に愛するドンチョルを捨てようとするジェミンとまったく気づかないソニとの対比が見事で、視聴者の胸が痛みます。
でも、ソニ、やっぱり、ジェミンが変と気づいちゃいました。どうしたんだろう?これまで、自分にじゃれるかのようにそばにいた男性の変化。一転して気になってしょうがありません。(考えようによっては、見事な恋のかけひきなんですけどね)そして、とっても悲しいシーンがでてきます。苦しむジェミンが帰ってくるのを待っていたソニは、彼を笑わそうと地面にラインをひき、笑わないとここを通さないと言います。これはかつて、ジェミンがソニに対して行ったはげましの方法。しかし、ジェミンは、こんなことでは笑いません。自分の力で彼を笑わせることができない。ここ・・・ソニの心の動きが感じられて胸が痛いのですけど・・・もちろん、ソニの目からは、自然と涙がこぼれます。それを見たジェミンの追い打ちの言葉。「泣いたら出て行くという約束だ。でていけ!」さらに、理由を聞くソニに向かって「目障りで面倒なんだ」と答えます。いつも側にいた子供のような男、自分の離婚のときも支えてくれて、愛を感じていたけど、曖昧なままそこに踏み込むことができないでいたソニ。
このことは、これから彼女の心を見つめ直すきっかけになったと思います。本当に必要な人は誰なのか?しかし、彼女はジェミンの家のヘルパーをやめて、出て行きます。いつまでも見ていたいと思った2人の関係が壊れたみたいで、私は悲しかったです。しかし、ジェミンはフンに父であることを告げ、吹っ切れたのか、ショックで、フンが逃げ込んだソニの家へとまたやってきます。おいおい、ここもわかりにくいのですけど・・・。この別れと再度の恋の始まりがもっと明快だったら満点のドラマでしたが、ここが私には唯一の欠点でしたよ。我が子フンのため、ソニの家に転がり込んだジェミンですので、またもや2人の関係修復って感じです。場所が変わっただけですね^^
さて、ここからは、おじゃま虫が何かするたびに、一直線のシンデレラストーリー。もう胸キュンですよ。自分が年齢をごまかし、子供もいて、唯一愛する人との人生を望んでいると記者会見するジェミン。もはやジェミンではなく、自分はドンチョルになったのです。男らしいぜ!自分に誠実に生きようとする人間は、やはり格好いいです。マスコミはその愛する人を探します。ソニ元夫のつげ口で、ソニがジェミンの相手であることがばれますが、マスコミを前に強烈な愛の告白。フラッシュの中、2人抱き合うのでした。この2人の抱擁シーンは、チェ・ジンシルさんがちっこいので、またもや、すっぽりとチョン・ジュノさんの腕の中に入っちゃうんですよね。これがいい~^^もう、こうなっちゃうと、結婚するしかないねということで、めでたし・・めでたしです。
テーマは、「歳を重ねるということは、負い目ではなくて、その歳ごとですばらしい何かがある」ということでしょう。若いということは、エネルギーがあって、容貌的にもすばらしいものがあります。しかし、歳を重ねるにつれ、経験が増え、人間的に豊かになります。そして、老いて体が動かなくなったとしても、内面に輝きがあれば、魅力的な人間となれるのです。歳をとるということは、毎日の積み重ね。感謝の気持ちをもって、普通に暮らしていたら、いい歳のとり方になるはずですよ。
このドラマは、チェ・ジンシル、チョン・ジュノさんでシーズン2が予定されているそうです。2匹目のどじょうは、いないかもしれませんが、願わくば、また、楽しいドラマでありますように(笑)
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