韓国ドラマ「太陽の女」見終わりました
韓国ドラマ「太陽の女」全20話見終わりました。16話までは良いと言ったのですが・・・見終わっての感想は・・・・私にはこのドラマは無理・・・許容範囲を超えました。以下は私の感想ですから、許してくださいね。ちなみに大きなネタバレがありますので、未見の人は注意です。
最後の4話は何なんでしょうか。「このろくでなしの愛」以来の終盤ダメダメドラマと言います。これで、泣ける人は泣けるの?私は、眉間に縦皺状態でしたわ^^物語は、ドヨン母が記憶をとりもどし、サウォルが娘と認知され、ドヨンは同居しながら、罰を受けているみたいな感じで進みます。
まず、不快感へと大きく振ったのが、サウォル。心情的には、まったく許せませんね。家族の大切さや疎外感の寂しさとか自分の大事なものを守る気持ちとかが、わかるキャラだったと思いますけど、それはどこに行ったのでしょう。まったくもって、終盤のサウォルには同情とかする気がわいてきません。ドラマ中であっても、人の嫌なことをする人間を見るのは好きではありません。それも、それを受けるほうが、元気に立ち向かって前向きに生きるのならともかく、ドヨンは何か殴られっぱなしって感じがするのです。後に、ドラマ中でも言われてましたが、ドヨンは謝罪の言葉を発する代わりに、何も言わないことで謝罪していたとのことでした。負い目があるので、何も言わない。そんな、弱い人間を殴るようなストーリーは、はっきり言って大嫌いなんです。
人は、間違いを犯します。それにより、重大な被害を被った場合、謝罪を要求すれば良いのですが、どこかで許さないと自分が救われません。まして、その謝罪を要求する手段が陰湿であると、その正当性自体も否定されてしまうような気がします。ですから、このドラマの後半において、私はサウォルの復讐の正当性を認めなくなってしまったのです。すると、ただのイジメ役女と成り下がりますので、何をやっても全然ダメとなりました。
ドヨンは、わけわからないキャラでした。犯した罪を償う意志があるならば、償えば良いのですが、ここでは、自分の罪を隠そうとする行動が多すぎます。それは、償う意志が無いと判断されてもしかたありません。精神的な罪悪感を20年も抱えて生きてきたという辛さはわかりますが、そんなことを自慢^^されても同意できませんよ。そんな荷物は自分で降ろせたはずで、自ら辛いと思われる道を選択してきたわけです。今回の場合、ユン・サウォルがジヨンとわかった時点で、あきらめて謝罪・・・後はひたすら謝罪・・これしかありません。それで失うものがあったとしても、自分の生き方は失いません。もっと、安易な道は、逃げ出すという方法があります。幸いなことに愛してくれる男がいるわけですから、共に、韓国を脱出するってのもありかもしれませんね。問題が起きそうな人物と関わって生きるから苦しい。なら、別のところで新しい生活ってのが、安易ですわ^^(ドラマにならん)。母にしても、恋人にしても、自分が愛されないからと言って、文句を言ったり、執着したりしてもしかたありません。相手には相手の価値観や人生があって、そこに踏み込んで干渉することはできないからです。どこかで、執着はあきらめないとだめでしょう。自分の気持ちの押しつけ・・ってことになります。
最低なのは、男優陣ですな。ジュンセ、ドンウ、ドヨンの養父・・・どうしようもありませんね。このドラマをここまで落とし込んだ張本人3人でしょう。まず、ジュンセですが、もともと私はハン・ジェソクさんが苦手ですので、ただでさえ辛いのですが、その行動ときたら・・・気に入らない。終盤、サウォルに想いを向けてはダメでしょう。まあ、人の気持ちですからしかたありませんが、私としては許せない方向です(ごめんね)ドヨンに対し、辛いなら支えると言っていて、自分のところにその女性がこないので、じゃ別の女にしようってことですか?何があっても支えると言った言葉の責任はどこ?なんか、どう言っていいかわからないほど、不満いっぱいなんですけど・・・・
ドンウ・・・彼もいまいちでしたね。愛しているなら、ドヨンをかっさらえば良かったのです。安らぎの場を提供してるだけなら、それだけの存在でしょう。共に人生を生きていこうという人間らしさがありません。ドヨンを受け入れるだけのパワーがありませんよ。ドンウだけが、ドヨンを救えたはずなのです。もっと、強引な方が良かったと思います。
ドヨン父・・・あなたは何をやっているのでしょうか。妻のドヨンに対する感情を見て、抑えきれなかったあなたの責任は大きいです。養子をとった以上、大きな責任が生じています。自分の子ができたから、可愛くないではすまされません。子供がモノのように思えてしまいます。縁・・・一旦、親子となったなら、愛情を注ぎ、それなりの人間に育成するのが親としての努めです。ドヨン母が、我が子ジヨンをひいきしていて、それが直せないなら、もっと、ドヨン父は逆にドヨンに対して愛情を注ぐ必要があったはずです。子供の心は大人と違います。完成していないが故に、少しのことで傷つき、誤解するのです。子供を育てるということは、子の肉体的には簡単なように思えますが、精神面も考えるととっても難しいですね。ということで、こんな悲劇にした最大の功労者(皮肉ですぞ)は、ドヨン父ということです(おめでとう。パチパチ~)。お前が悪いんだ~もっと反省せんかい!
さて、19話でドヨンが自殺を図るのですが、これは、サウォルに対しておそるべき復讐です。親と別れて苦労したとか言っても、命を奪われたわけではありません。ここで、ドヨンが死ぬということは、その責任の大部分をサウォルに負わせるわけです。自分の行動や言動が人を自殺に追い込んだと言う事実は、殺人を犯したのと同じようなものです。すると、サウォルは一生その罪悪感に捕らわれ、しかも、償うことができないのです。こんな残酷なことができるのでしょうか。サウォルに対して罪を感じているなら、生きてないといけません。死ぬことは復讐なんですよ。だから、とってもいやらしい感じがしました。
事故後、ドヨンは、元の状態のように見えましたが、体には障害があったようです。これは、ちょっと無理な設定でしょう。そんな障害があるなら、入院となるはずです。先の短い人が一時的に、家に帰るという状態だったのでしょうかねぇ?。最終シーンがこれまた謎なんですが・・・ドヨンは生きているのか死んでいるのか(ドンウ後追い自殺か、ドヨン夢か、さてまた現実か?)すでに、何でもありだねと思っていますので、特に意見はありません。ドヨンは、まだ、生きていると思われる父を捜すという希望と愛する彼と共に生きるという夢を持って、病を治し生きていくって筋にできないもんかなぁ。さっき書いたように、とにかく、ドヨンが死んだら、本当はサウォルは地獄ですよ~。
題名の「太陽の女」って何を意味してるんだろう。特に調べずに書きますと・・・ドヨンは韓国No.1のアナウンサーで光り輝く存在です。だから太陽なのでしょうか。太陽って暖かさを供給しますが、そこに光りと影をつくります。社会的に成功したドヨンの、テレビから発せられる暖かさには、実は隠された光りと影があったってことでしょうかねえ?女優陣の熱演には頭が下がりますので、見てもよいと思いますが、私は人には薦めません。
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