韓国ドラマ「風の絵師」全20話見終わりました。
韓国ドラマ「風の絵師」全20話見終わりました。感想は・・・絵に対する知識が深まるので、とっても有意義(最大の利点)ですし、、ムン・グニョンさんの演技は、かなりのもので一見の価値があります。過去の殺人事件の謎解きと政争が絵に絡んで上手に配置されている格調高いドラマです。
と・・褒めておいてから・・・、以下は、私の感想ですから許してください。
しかし、私の求めるドラマでは無かったみたいです。もっとわかりやすく下品でも良いから、涙と感動がもっと欲しいのです。ストーリーのバラバラ感、脇役のドラマでの生かし方、恋愛面の弱さと不自然感が惜しかったと思います。最大の利点である絵の解釈とか紹介が、どうしてもストーリーから浮いた感じになった気がしました。これはやむを得ない感じがしますけど、私にそう思わせちゃったのは残念です。
恋愛面の弱さ・・実はこれが問題でした(もう何度も書いててごめんね)。ユンボクとチョンヒャンとの恋はすばらしいと思いました。ここが、はまれたら、感想はまったく違ったものとなったでしょう。しかし、前の感想に書いたように、ユンボクが幼く見えすぎるし、チョンヒャンは色気が強くてまさに女性ですから、どうしても違和感が生じるのです。男だと思っていた人が女性であって愛してはいけなかったというチョンヒャンの想いは出ていましたが、受けるユンボクの風貌がその想いを受けきれないのです。そして、ユンボクとホンドの関係も、どうも高尚でして、わかりにくい。どうしても親娘に見えてしまう。ユンボクが男装を解いて、ユンという女性として生きていくと決心し、可愛い女性姿で登場し、ホンドとキスシーンなんて感じにしてくれると、もっとわかりやすかったのです。こういうストーリーって、ちょいと下品ですけど、ドキドキ感があって良いじゃん^^そう、思いません?
最終回は急いだのかそれぞれの脇役の思いや行方がはっきりしません。図画署の友人の存在感やホンドの友人やホンドを慕う女性、ユンボク養父の捌き方など、いろいろ気になります。イサンとイサン祖母との対決の行方も、別のドラマ「イ・サン」を見ているから、わかりますけど、知識が無ければ、どうも物足りなさ感を持つのではないでしょうか?個々ではすばらしく見所も多いのですが、全体としてみると私には物足りないというドラマでした。
このユンボクの役は難しかったと思います。他に誰でできるか思いつかないですから。男装が似合っていて、チョンヒャンの色気と大行首の嫉妬を受け止められるだけの風貌・・・しかも、ホンドの前では、すこしずつ女性感を出していく必要があります。そして、ある時は完全に女性として、ホンドの年齢に似合った風貌が求められるのです。これを受けられる女優はいませんね^^そう思うと、ムン・グニョンさん、がんばったほうじゃないかなと褒めてあげます。
ユンボクが最終的に妓生の風貌をする必然性はありませんから、最後は絶対おさげの女性姿で船に乗って去っていって欲しかったと思うのは私だけでしょうか(笑)
韓国での絵が見たい人は、おすすめです見てくださいね。こんなドラマを見なければ絶対見ることのないと思う絵がたくさん見られます。新しいものをみることができる機会を与えてくれたドラマとしてとても評価します。
ちょっと、脱線するんだけど、食べたことの無い食べ物を食べようとすると、ウチのじいさんは、「そんなおいしくないものを食べるな」と言います。でも、それは実際に食べてみないとわからないのです。人の評価は人の評価であって、自分のものでは無い。おいしかったら、満足ですし、結果として、おいしく無かった場合でも、おいしくないことがわかったという経験が得られます。実際に、自分が体験することの有意義さを大切にしたいと思っています。ですから、私は、とってもまずそうなものでも食べてみます。それから、これがまずかったということがわかったことに感謝します^^。 念のため・・このドラマがまずいと言ってるのではありませんよ。新しいものを見せてくれたことに「ありがとう」と言っているのです^^
| 固定リンク
| コメント (6)
| トラックバック (0)
最近のコメント