韓国ドラマ「必殺!最強チル」見終わりました。
韓国ドラマ「必殺!最強チル」全20話見終わりました。19話くらいまで、シリアスに振ってきて、まあ、見ても良いかなと書こうかと思いましたが、さすがに最終話は支離滅裂な気がしてつらいものがあります。したがって、ひまつぶしにならどうぞってところですね。いろんな所が気になる人は、絶対ダメです。単純にB級娯楽ドラマとして楽しむなら大丈夫だと思います。出演者は意外に良くて、いろんなところで良い演技をする人がいますから、それを目当てに見るというのもありかもしれません。泣きとか、感動とか、恋愛のドキドキなんてものはほとんどありませんから、私には無理なドラマですが、寝ないで見られたのは、何か原因があるからでしょう。それは、わけがわからないシーン(こりゃ欠点とも言う)を理解したいという欲求があったということでしょうね(探求心とか好奇心とかいうものかな^^)
私は、このドラマでハッピーエンドへ持ち込むのは難しいと思いました。王を暗殺して、新王を立てるなんて企てが成功するはずがありません。すると、全員、謀反の罪で殺されるのが普通です。この全員罪に問われて死亡という普通の流れをどう処理するのかが、後半の注目点でした。私は、最終的にいろんなことがあったとしても、生きてりゃ何とかなるもんさ・・・なんて感じの終わり方をするはずだよなと予想していました。「Tommorow is another day!」ってなもんです。憎しみや恨みをぶつけるより、そこにある小さな幸せを守ることがあっても良いのじゃないと思います。
でも、ドラマですから、そんな後ろ向きの方向へは行きません。正しい者が報われるという結末じゃないと、視聴者の心は晴れないのです。ですから、最終話は、ドラマのつじつまや現実性を喪失させても伝えたいことがあったのでしょう。恩を受けた人はそれを返してくれるとか、小さな力でも集めれば何かを動かすことができるとか、貧富の差や身分による差別は無くならないけど、それを無くそうと考える人は必ずいるんだとか、親と子の絆は大事なものだとか、守るものを持った時、人は弱くなるし、それを守り続けるのは難しいなど・・・・そんなことを感じました。
このドラマは、とっても斬新なストーリーの流れを持っています。それは、先に問題シーンを出しておいて、後からそれを説明するという方法です。ですから、初めてこのドラマを見たら、わけがわからないことが多いのです。登場人物が何故そのような行動をするのか、見た時は分からない。少したって、なるほどそういうことなのかと理由が提示されるのです。これは、謎解きをメインにしたドラマなら大丈夫でしょうが、こういうドラマで多用すると、視聴者の感情移入を妨げます。もう一度初めから見れば、その時の役者さんの感情に同調して感動するのでしょうが、もう一度見ることを要求されても辛いものがあります。「え?何でそうなったの?」という驚きのシーンは多い(本当にびっくり展開・・・いっぱいです)ですが、感動が伴っていないため、「そんなアホなぁ~~」という感想のほうが多くなりました。もう少し素直に話を進めたとしても、後半のシリアス部分は十分おもしろいと思いますから、もっとなんとかできたはずという気がしています。
キャラとしては、フクサンが一番良い役だと思いました。育ての父にクールな暗殺者として作られたフクサンは、実の父という守るべき人を持った時、初めて人間らしい感情をあらわにします。最後に笑顔が見られたのがすごく印象的でした。オ・マンソクさんとエリックさんが親子として配役されています。うん、実に良く似ていて、親子で通用しますよね。最後に、これが遺作となったイオンさんの冥福を祈りつつ、感想を終わります^^
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