9回裏2アウト

2009年5月17日 (日)

韓国ドラマ「9回裏2アウト」全16話見終わりました。

韓国ドラマ「9回裏2アウト」全16話見終わりました。とっても良いドラマです。私が見てきたドラマの中でも相当上の方に置きたいドラマとして、おすすめできます。2話までのわけのわからないスエさんの壊れ方、8話くらいまでのジョンジュの嫌になるほどの子供っぽさ、主人公2人の全編を通じての行ったり来たり・・・で「こりゃ~だめ~」なんて思わないでください。場面が進むにつれ、スエさんの壊れは無くなり、私の期待どおりの切ない感じの役になってきますし、良い言葉がたくさんでてくるので、大好きな感じのドラマとなりました。ただ、前半は、体育会系ジョンジュの存在がドラマの雰囲気を別のものにしていますので、つらかったです。泣きの要素はほとんど無いですし、深い感動があるわけでもありませんから、私の評価ポイントが他の人と違うかもしれませんね。

お話は、よ~するに。。。誰が見ても夫婦同然の2人が友達という言い訳をして、つき合っているのですが、その友達という言葉に騙された人たちが悲しむというものです(ほんとかよ~どぅ~考えても略しすぎ^^)。ヒョンテとナニは、実はお互い好き合っているのです。これは、心の奥底にしまった感情で、告白しようとすると片方に恋人がいて、良い友人を演じてしまうという癖をつけてしまっています。そして、ヒョンテとナニはどちらも魅力的な人物ですので、彼らを好きになる人たちが出てきます。でも、外から見るとヒョンテとナニは、恋人を越えてすでに夫婦の状態。彼らに恋する人々は、自分の恋心を保つためにその点をつっつきたくないのですが、ついには、破れない壁にぶち当たって去るしかなくなるのです。この不幸な状態をナニとヒョンテが無意識にやってますから、大変。視聴者は当然、第3者ですから、「おまえら、さっさとくっつけ~迷惑じゃ~もう、どうでもいいから押し倒せ~」という感情が湧いてきます。ず~っと、ジリジリと2人の関係を見せつけられて、どこかに出口を期待して見ているわけですね。2人が、どう互いを意識して、恋と認めるのか?ジョンジュが去ってからが、このドラマの始まりです・・・。

恋はドキドキ、結婚するとしばらくはムフフの関係だけど、いつしか夫婦は、お互いの素で生きていくようになります。だから、長続きする。パートナーに気を遣って生きていくなんて、一時はできますが、何十年ともなると、そんなめんどくさいことできるわけがありません。ナニとヒョンテは、友達という言葉を隠れ蓑にして、実は慣れ親しんだ夫婦の状態となっているのです。ですから、本当は、心の奥底で必要な人間と感じているにもかかわらず、いまさら、好きとか愛してるとか言えないんですよね。それぞれ、別の恋人ができた時に、心の奥底にしまわれた愛とか嫉妬とか喪失感とかが顔をだしますので、他の人とは結局うまくいかないのです。まあ、こんなカップルに割り込もうとするほうが馬鹿というしかありません。

この状態が解消するのが、15話最終。「すぐそこにあるのに手にいれることのできなかったもの」を遂に2人は手に入れます。この後は・・・もう、好きにしてくださいって言う状態になりまして、見ていて幸せな気分となります。私は、スエさんが好きな女優ですので、とっても満足しましたし、見たいものを見せてもらいました。(見たいものって何?という質問は無しで・・・^^。)

恋愛のストライクゾーンは若い時はすごく広い。でも年をとるにつれ狭くなってくるそうです。狭くするものは何?未経験なものに対するあこがれと無鉄砲に進むだけの勇気が無くなってきて、分別とか経験とか見栄とかが邪魔をし始めます。すると、どんどん良い人に巡り会うチャンスが減ってきますよね。

以下暴言いきます~^^。

だって、恋人探しも、バーゲンと同じで、良いと思えるものは、すぐに絶対誰かのものになっていて、良いから決して離さないという状態になります。すると年齢が上がるにつれて、スカの確率も上がり、既婚者は増え、良いものは奪い取るしかなくなります。しかし、自分にそんな魅力があるわけでもなく、根性もない。そこで、あ~どこかに良い人いないかなぁとため息をつきながら、一人暮らしの気楽さに慣れたわがままな毎日を過ごすことになります。まあ、これを打破するのが、運命とか縁というもので、不思議なことに、たいていは、誰かみつけちゃって、子供もできて、「それなり・・・」の人生を送りますよね^^。

このドラマのヒョンテもナニも魅力的な人物ですから、常に恋人がいるという状態だったわけです。何かの拍子に、どちらかが、欲した時に相手に恋人がいたんじゃ、やっぱり、一歩引きます。誰だって、人を傷つけるのは嫌だし、ドロドロのしんどい関係なんか作りたくないですもの。ですから、居心地の良い友達関係を壊すような告白はできなかったのです。「あなたがいないと生きていけない」こんな言葉を男女間の友人どおしで使えますか?途中で、互いに何度も間接的な愛の告白を行いながらも、何故かくっつかないという不思議カップルでした。でも、どこかで、抑えきれない感情の爆発がやってきます。それは同居状態の解消でした。そして、一旦堰を切った感情の流れはもう抑えきれません。安易な友達状態を壊しててでも、恋人としての存在を欲するのです。ここまでが長い長い・・・^^

実は、このドラマは、こんなお馬鹿な2人のイライラ関係を描きたいわけではないと思います。

30歳・・・若いとも言われず、すでに何かを成し遂げていてもよい年齢、これからの人生設計を考えるべき時で、いろんな分別を身につけ、若さだけで世の中を渡っていけないことに気づく頃、恋愛もひととおり経験し、愛は永遠では無く、時間は失われれていく有限のものだと気づく頃、夢や希望や勇気という言葉より、あきらめや挫折、要領・世渡りという言葉が分かり始める頃、結婚は?生涯を共にすべきパートナーの意味って何?・・・この年齢に達したナニの生き方や感じ方を共に味わってみてください。ですから、このドラマはいっぱい良い言葉がでてきます。そこで、そんなもんだなぁと共感したり、そんなこと無いよと思ったりできるのです。これが、このドラマの楽しみ方・・・ぐちゃぐちゃくっついたり離れたりする男女の関係を追っていてもしかたないのです。そんなナニの生き方は、視聴者の年齢層によって、まさにその時期だったり、過ぎてしまっていたり、はるかかなたの出来事だったりします。でも、このドラマを見ると、絶対何か思うことがあるはずです。ですから、私は、このドラマに高評価を与えます。けっして、ドタバタコメディで楽しかったというようなドラマではありませんよ。(でも1話2話はつらい~^^)

では、感想の最後の締めの言葉は、「今、過去の自分に恥ずかしくない生き方をしていますか?」にしておきます。あ~おもしろかった^^

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2009年5月16日 (土)

韓国ドラマ「9回裏2アウト」を見始めました。4話まで

韓国ドラマ「9回裏2アウト」見ています。4話まで見ました。このドラマは30歳を迎える作家志望のホン・ナニ(スエさん)と彼女と30年来の友達であるピョン・ヒョンテ(イ・ジョンジンさん)とナニの8歳年下の恋人キム・ジョンジュ(イ・テソンさん)とのラブコメであるみたいです。

スエさんといえば、「ラブレター」そして「4月のキス」「海神」ってところで、おめにかかっています。私は、「ラブレター」の彼女のワンシーンで、非常に好きなところがありまして好きな女優さんなのですが、他の作品では、自分が思うような役をなかなかやってくれません^^。風貌に比べて、意外な低い声を出すのが特徴です。私がスエさんに期待する役って?純情・清廉・おとなしくて男性に尽くすタイプ・・・ってやつ(おいおい^^)ですから、とってもこのドラマは見る気がしませんで、お蔵入りしていました。さらに、イ、ジョンジンさんといえば、「4月のキス」のチョ・ハンソンさんの対抗でお目にかかりましたが、私としては嫌いな顔です(断言してるよ、ごめんなさい)。

と・・・いうわけで、実は2話の途中でリタイヤしようと思いました。スエさんの壊れ方はすごいし、ヒョンテの顔は嫌い、年下男ジョンジュは気持ち悪いときたら、見る気が失せていたのです。さらに、いわゆる韓国ドラマ同居ものですから、王道のストーリーなら、友達と思っていたナニとヒョンテは、いつしか、とっても大事な人であることに気づき、それぞれの恋人を振って愛に向かう・・・と勝手に予想してしまいました(実はストーリー知りません)

ところが、最大のマイナスだったジョンジュの出番がちょいと減って、ヒョンテに惚れるパク・ジソン(パク・ヘヨンさん)が出始めてから、だんだん興味が湧いてきました。ジソンは、金持ちの娘であるが故の疎外感に負けまいと殻をつくってましたが、ヒョンテが簡単にそれを乗り越え、ジソン自身も彼に惹かれていく過程がおもしろかったのです。さらに、スエさんの壊れが減ってきて、複雑なヒョンテへの感情が上手に演出されてきましたので、3話からは、先が気になるというドラマに大幅に昇格しています。

ドラマとしては、ヒョンテの初恋の人ユン・ソンア(ファン・ジヒョンさん)が出てきてませんから、まだまだ、大きな展開の余地があります。このドラマの配役の構成としては、上手だと思いますので、この後も期待いっぱいとなっていますね。

さて、見ている途中で、ジョンジュのファンとしてシン・ジュヨン(イム・ユナさん)が登場します。ここでは、若さに任せて、ジュンジュにアタックするインターネット小説家として18歳の役です。ジョンジュを巡って、年齢的には最適なあたりの若い女性というポジションですね。年齢と恋愛ってところもテーマのひとつと感じていますので、ジュヨンはナニとの比較として若さを全面にだした存在としてあるのでしょう。ユナ?はい、もちろん少女時代のユナです。まったくのノーマークでしたが、「シンデレラマン」のMVとか「君は僕の運命」の番組宣伝で、ついに顔と名前が一致していましたので、出てきた瞬間「え~こんなところで出てる」と思いました。このドラマが演技初挑戦だったみたいです。この人、睨んだ時の目つき・顔つきが悪いのがうまいのか・・・どうなのか・・・^^。いまのところ、可愛いというより、憎たらしいという感じ(ある意味演技としては成功している^^)ですわ。

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