韓国ドラマ「いいかげんな興信所」全16話見終わりました。
韓国ドラマ「いいかげんな興信所」全16話見終わりました。うん、とてもおもしろかったです。このドラマは私の持つ韓国ドラマというイメージから、大きくはずれた大人のためのファンタジーでした。序盤はリタイヤ寸前、8話、9話はすばらしい展開。その後、ちょっと中だるんで、最終の2話はまさに「インディジョーンズ」を彷彿させるまさに映画。シーン途中で挿入される意味の無いような映像が実は意味がある。まさに上質のエンターテイメントとなっています。
このドラマのいろんなシーンをカットすると、きっとすごくおもしろくなくなりますね。なぜなら、このドラマは話があるようで、実は主人公4人の雰囲気を楽しむドラマだと思うからです。ウンジェの父、ヨンスの兄のエピソードから宝さがしの物語となるわけですが、その過程で、それぞれの生き方を真摯に語り、考えさせようとする意図はあるのですが、主役4人の個性が強くて、そのテーマさえ流してしまうというキャラ依存型のドラマです。ですから、このドラマを見る時、絶対にこの4人が好きでないとダメです。この前提に漏れた人は、このドラマって、「どこがおもしろい?」ってなるでしょう。
日本語題名とドラマの内容とが合っていない感じもこのドラマの入りこみかたを難しくします。題名だけ見ると、ひょんなことから興信所をひらくことになった主人公たちが、いろんな難事件をドタバタコメディで解決していくと思うわけです。このイメージで見ると1話、2話はまさにそんな感じで、「え~しんどい~」となるのです。しかし、ドラマはそんな興信所物語ではないことに気づきます。そして、見ているうちに軽妙な会話とお嬢様のウンジェのきまじめさとの対照がおもしろくなり、そこにサスペンスの要素を入れながら、最後は映画の雰囲気を持った宝さがしとなってしまいます。こりゃ、書いていてもわけがわからない破天荒なストーリーですね^^こんなドラマって見たことがありません。これでドラマを作ったと言うこと自体がすでに冒険ですから、みなさんは話のタネに絶対見ておくべきですよ。
さて、このドラマをここまでのものにしたのは、占い師ヒギョンです。彼女はお金が大事と口にしながらも、自分にとって大切なものが何かを知っていました。大切なものって?・・・仲間ですね。この4人はいずれも寂しい人達でした。だから、仲間を求めていました。心を許せる人が欲しかったのです。つまり、このドラマは宝探しではなくて、友人探しの物語です。私達は、このドラマを見て、あんな関係を築ける友人がいたら良いよなぁと思わされるのです。すると、このドラマが良くなってきます。ひょっとしたら、自分が寂しいほど、このドラマに共感するのかもしれません。
最後のあたりは、つっこみどころ満載ですが、まあ、よろしいでしょう。見ている時は、そう気になりません。でも、ひとつだけ・・・秘密の地下通路に入った時モニターしていたウンジェのパソコンはどうなったんだろう。そのパソコンの中の映像をチェックすれば、関係者を洗い出すことは簡単です。映像を記録していなくても、パソコンのIDとかで足がつくよね^^
最後の終わり方は良いのですが、私個人的には、最終シーン間近で、ムヨルが他のセクシーな女の子を見て鼻の下を伸ばしているときに、ウンジェがムヨルを自分の方に向かせるとか・・いうような、やきもちシーンが欲しかったです^^。ウンジェの変わり方、成長も、このドラマの大きな見所だと思いますから、ウンジェが冗談や嫉妬という人間らしい感情をあらわにできるというシーンがもっと欲しかったですね。ウンジェ役のイ・ウンソンさんは、演技がうまいのかヘタなのか分かりませんでした(わからないということはうまいのか?単なる素の演技かな?)
感想の締めは、ヘギョンの言った印象的な言葉を紹介しておきましょう。「こんな苦労をして、黄金は自分の心の中にある・・・なんて結末は許さない!」 ・・・うまい!
会話をしていると、ノリ、ツッコミ、ボケを無意識にやってしまう関西圏にお住まいの方に特におすすめのドラマです^^オイオイ^^なんでやねん!
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