いいかげんな興信所

2009年6月12日 (金)

韓国ドラマ「いいかげんな興信所」全16話見終わりました。

韓国ドラマ「いいかげんな興信所」全16話見終わりました。うん、とてもおもしろかったです。このドラマは私の持つ韓国ドラマというイメージから、大きくはずれた大人のためのファンタジーでした。序盤はリタイヤ寸前、8話、9話はすばらしい展開。その後、ちょっと中だるんで、最終の2話はまさに「インディジョーンズ」を彷彿させるまさに映画。シーン途中で挿入される意味の無いような映像が実は意味がある。まさに上質のエンターテイメントとなっています。

このドラマのいろんなシーンをカットすると、きっとすごくおもしろくなくなりますね。なぜなら、このドラマは話があるようで、実は主人公4人の雰囲気を楽しむドラマだと思うからです。ウンジェの父、ヨンスの兄のエピソードから宝さがしの物語となるわけですが、その過程で、それぞれの生き方を真摯に語り、考えさせようとする意図はあるのですが、主役4人の個性が強くて、そのテーマさえ流してしまうというキャラ依存型のドラマです。ですから、このドラマを見る時、絶対にこの4人が好きでないとダメです。この前提に漏れた人は、このドラマって、「どこがおもしろい?」ってなるでしょう。

日本語題名とドラマの内容とが合っていない感じもこのドラマの入りこみかたを難しくします。題名だけ見ると、ひょんなことから興信所をひらくことになった主人公たちが、いろんな難事件をドタバタコメディで解決していくと思うわけです。このイメージで見ると1話、2話はまさにそんな感じで、「え~しんどい~」となるのです。しかし、ドラマはそんな興信所物語ではないことに気づきます。そして、見ているうちに軽妙な会話とお嬢様のウンジェのきまじめさとの対照がおもしろくなり、そこにサスペンスの要素を入れながら、最後は映画の雰囲気を持った宝さがしとなってしまいます。こりゃ、書いていてもわけがわからない破天荒なストーリーですね^^こんなドラマって見たことがありません。これでドラマを作ったと言うこと自体がすでに冒険ですから、みなさんは話のタネに絶対見ておくべきですよ。

さて、このドラマをここまでのものにしたのは、占い師ヒギョンです。彼女はお金が大事と口にしながらも、自分にとって大切なものが何かを知っていました。大切なものって?・・・仲間ですね。この4人はいずれも寂しい人達でした。だから、仲間を求めていました。心を許せる人が欲しかったのです。つまり、このドラマは宝探しではなくて、友人探しの物語です。私達は、このドラマを見て、あんな関係を築ける友人がいたら良いよなぁと思わされるのです。すると、このドラマが良くなってきます。ひょっとしたら、自分が寂しいほど、このドラマに共感するのかもしれません。

最後のあたりは、つっこみどころ満載ですが、まあ、よろしいでしょう。見ている時は、そう気になりません。でも、ひとつだけ・・・秘密の地下通路に入った時モニターしていたウンジェのパソコンはどうなったんだろう。そのパソコンの中の映像をチェックすれば、関係者を洗い出すことは簡単です。映像を記録していなくても、パソコンのIDとかで足がつくよね^^

最後の終わり方は良いのですが、私個人的には、最終シーン間近で、ムヨルが他のセクシーな女の子を見て鼻の下を伸ばしているときに、ウンジェがムヨルを自分の方に向かせるとか・・いうような、やきもちシーンが欲しかったです^^。ウンジェの変わり方、成長も、このドラマの大きな見所だと思いますから、ウンジェが冗談や嫉妬という人間らしい感情をあらわにできるというシーンがもっと欲しかったですね。ウンジェ役のイ・ウンソンさんは、演技がうまいのかヘタなのか分かりませんでした(わからないということはうまいのか?単なる素の演技かな?)

感想の締めは、ヘギョンの言った印象的な言葉を紹介しておきましょう。「こんな苦労をして、黄金は自分の心の中にある・・・なんて結末は許さない!」 ・・・うまい!

会話をしていると、ノリ、ツッコミ、ボケを無意識にやってしまう関西圏にお住まいの方に特におすすめのドラマです^^オイオイ^^なんでやねん!

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2009年6月10日 (水)

韓国ドラマ「いいかげんな興信所」8話まで見ました。

韓国ドラマ「いいかげんな興信所」8話まで見ました。サラッと見られるドラマなんで、サクサク見られますし、嫌な感じも無いので、いつの間にか楽しみに見ているといった感じです。しかし、ここにきて、ついに化けました。8話がすごく良いので感想をここで書きます。この8話で私は・・泣きましたよ。すばらしい!

さて、主人公の4人・・・覚えてますか?貸本屋を営むヨンス、テコンドー師範ムヨル、占い師ヒギョン、大金持ちの娘ウンジェ、この4人の性格付けがとっても特徴的なドラマとなっています。特にヒギョンとウンジェの対照を味わって下さい。よくできています。以下ねたばれ。

この8話では、ヒギョンの恋が描かれます。地図の情報を盗むためにヤクザのペク・ミンチョル(パク・ヒスンさん)は、ヒギョンに意図的に近づきます。彼の柔らかい物腰に、ヒギョンは一度に恋に落ち、酔った勢いで、いろんな情報を彼に漏らしてしまいます。冷静な判断を行うウンジェは、どうも変だと感じ、ヒギョンとミンチョルのデートをヨンスとムヨルに尾行させます。

その尾行の事実を知ったヒギョンは激怒します。自分が信じられていないという事実。仲間だと思っていた人からの疑惑。とってもショックな出来事なんですよね。その怒りの矛先はウンジェに向けられます。もともと、ヒギョンは、思ったことを口にだす裏表の無い人間ですから、ウンジェの弱点を、言葉でもって、えぐることになります。ウンジェに向かうひどい言葉「あんた、友達いないだろう!心の中で自分が偉いと思っているだろう。人間はみんな同じなんだ!」ここは、すごいシーンですよ。ヒギョンの泣きながら発せられる言葉と受けるウンジェの表情・・良いです。

ウンジェは、幼い頃から感情を抑えてきましたから、そんな言葉で揺らいだことを表情にだすようなことはありません。でも、確実に傷つきました。「もういい」とウンジェは思ったのか、自分の記憶探しを彼らと共に行うことはあきらめ、引っ越しを決めます。とっても、仲の良かった4人から1人が欠けるんですよね。しかし、ウンジェ自身も気がついていませんでしたが、その4人はもはや仲間・・・家族のような存在だったのです。ウンジェを襲う淋しさ・・・元の生活に戻るだけなのに、戻ってきた実家は前と同じなのに・・・違う。心の中に空いた喪失感。ムヨルたちとの関係は、確かに彼女に何かを与えていました。

ここから、ウンジェの感情の動きが注目となりますよね。ウンジェは、幼い頃に莫大な遺産を相続し、大人たちの汚い面を見てきましたから、自分の感情を隠し、冷静に対処するのが癖になっています。ですから、このドラマでは、ここまで、ほとんど感情を見せることがありません。しかし、これまでムヨル達と居た時、時々、無意識にクスッと笑うんですよね。気がついたら探してみてください^^ムヨル曰く「そんな笑顔を向けるなら、言ってくれないと・・・準備できてないと心臓が止まる・・」まさにそのとお~り!片想いのムヨル視点で見てますと、うわっっと思っちゃいますよ。

でも、悲しいことに、今のところ、まったくムヨルのことを意識してません。ここが、これからの展開のキモです(個人的にはね^^)引っ越しするウンジェにムヨルがかけた言葉は「私はあなたと出会えて幸せでした。あなたもこれから幸せになって下さい」さあ、この別れの言葉が彼女の胸にどう響いたでしょうか。お金はあっても、自分の持っていないものに、いつウンジェが気づくのでしょうか。

そして、ヒギョンはミンチョルに騙されていたことに気づきます。失恋と自己嫌悪で落ち込むヒギョンをなぐさめるヨンスとムヨルのシーンも感動的でした。「人生なんて悲しいことや嬉しいことがあるから、良いんだよ。何もなかったら退屈でどうするんだ。今に、すべての幸運がいっぺんにやってくるよ」ってすごく良い感じで慰めるわけですが、その後・・・オチを持ってくるんですよね。「こうやって言えば言うほど虚しくなる・・・(ため息)」うまいわぁ~この演出。

他のドラマを置いておいても、先が見たいので、こんなところで・・・

ちょっと褒めすぎたか^^責任は持ちません。まだ、終わってないし・・(笑)

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2009年6月 8日 (月)

韓国ドラマ「いいかげんな興信所」見始めました。3話まで

韓国ドラマ「いいかげんな興信所」を見始めました。オオッ・・・ちょっとマイナーですね。いや・・・相当の物好きなのか・・・^^3話まで見ましたが、こりゃ、感想が難しい。「メリー&テグ・・」に似ていて、自分の気持ちをどこに持っていったら良いのかわからないという感じのコメディっぽい話。KNTVによるとラブストーリーではなくて、大人の第二次成長期を描いた自分の夢と自分探しの物語だそうです。ラブストーリー大好きな私としては、受け入れられるでしょうか^^まあ、見てみましょう。

まず、配役ですが、テコンドー師範で、いけてない道場を経営しているムヨルをイ・ミンギさん。だまってりゃ男前だと思うのですが、ここでも髪型が変だし、おかしい役となっています。

偽物占い師ヒギョンをイェ・ジウォンさん。なかなか、はじけていて、おもしろい演技をしています。「ジュリエットの男」で、実力の無いデパート経営者の役からしてみると、まったく思いもかけない役となっています。こんな役ができるのなら、私は見直しますよ^^

そして、漫画喫茶を経営しているヨンスをリュ・スンスさん。漫画から得た知識でどのようなことに対しても対応できそうです。この役って無茶苦茶おかしい役ですわ^^リュ・スンスさんと言えば「ありがとうございます」の保健所の頼りない医者役と言えばわかる人も多いでしょう。おや、「冬のソナタ」のパク・ヨンハの親友ヨングク役だったって・・う~ん@@ でも、良い脇役です。

この3人は非常に個性的で、すばらしい味をだしています。ちょっとした言葉の運び方、表情、しぐさを観察しているととても楽しいですよ。

この3人が住むビルにやってきたのが、大金持ちの娘であるウンジェ(イ・ウンソンさん)です。イ・ウンソンさんといえば、「ケセラセラ」でウンスの妹役、私にとっては「幸せです」のエダ~っ!で有名です^^(有名なの?)演技的には、いまいち感がありますが、まあ、許しましょう(許すんかい^^)彼女は、このドラマでは、まじめなつっこみ役かな^^;。物語は彼女の閉所恐怖症がポイントとなって展開していくようです。

つぶれた興信所の事務所にたむろしていたムヨルとヨンスに、猫探しの依頼がやってきます。お金のためにそれを引き受けたのですが、その過程で、除霊を頼まれたヒギョンと共に、彼らは壁の中に埋まった遺骸と黄金のリーフを発見することになります。その黄金の葉っぱをニュースで見た金持ち娘ウンジェは、閉所恐怖症を発症します。彼女は幼い頃、その遺骸のでたビルに居たことがあって、おまけに黄金のリーフに見覚えがあったのです。それは、過去の何か怖い記憶。その原因を彼女は知りたいと思い、ムヨルたちに調査を依頼します。さて・・・どうなるのかなってところですね。

おきまりのようにムヨルはウンジェに一目惚れ。「あなたの閉所恐怖症を共に直します。守ってあげます。お金のあるなしなんて関係ない。好きなんです。」と告白するのです。おお、いつのもドラマなら、女性側はこの言葉にドキドキして、恋におちるのですが・・・このシーンでは、寒~~い風が吹いてきてウンジェ「ごめんなさい」の一言。周りにいた人々は、固まっていた動作を終了して、見ない振りでいそいそと動き出す・・・ということで私は大笑い。まあ、こんな感じで、いろんなところで笑えますね。

序盤は、この笑いが受け入れられるかどうかが決め手でしょう。私が思うに、こんな感じでは、ほとんどの人が序盤でリタイヤすると思いま~す。じゃ・・・お前は何で見てるんだと言われると・・・メインの4人の個性を生かしながら、どこかで感動させるはずと思っているからです。この予想が外れて、このままのドタバタだったら・・・悲しい;;

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