韓国ドラマ「カインとアベル」見終わりました。
韓国ドラマ「カインとアベル」全20話見終わりました。感想は、率直に言うと・・・こんなものかなという感じです。前半の壮大なストーリーから記憶喪失をからめてきたあたりは、かなりおもしろかったです。後半は、恋愛的には、行き場所が決まっていて、話としてはどうってことなく、ソヌとチョインの確執が描かれます。
前半の切ない展開は、やはり記憶喪失ものだけあって、とっても良いと思いました、ですから、次はどうなるんだろうとサクサク視聴が進みます。近来まれにみる、本格ドラマとして、とっても、おすすめと思ったのですが・・・しかし、ソヨンがソヌへ向かうのが、決まってから・・・私には、はまりにくかったですね。悪くないんだけど、自分の中で描いていた切なさより、ソヌとチョインの気持ちの交錯のほうが主点となり、2人の演技を見ろと言われている気がしました。それはそれで良いけど・・・なんか、満足できない自分がいます。ソ・ジソプさん、シン・ヒョンジュンさんの壮絶な演技が見たいなら大丈夫でしょう。トータルでは、私としては、話のタネとして、前半部はぜひ見て欲しいです。後は。。お好みでどうぞ。
ソヌを演じたシン・ヒョンジュンさんが、本当に演技がうまくて、憎らしくなりましたが、やはり、何故そこまで、チョインを嫉妬しないといけないのかが、難しいです。ソヌは父親の愛が欲しかった。ソヨンの愛も欲しかった。母の愛は注がれていたけど、愛に飢えていたのです。しかも、性格的に表に出せるタイプではなかったため、その愛の渇望は深く深く潜行していたのです。そして、ある時、それが爆発した。何の努力もなく、自分の欲しいモノを得ているように見えたチョインへ強烈な嫉妬を感じます。この嫉妬って、実は自分勝手っぽいですよね。
一方のチョインは、母の愛に飢えていたし、両親・家族の愛が欲しかった。育ての父からの多大な期待も、言われるならしゃーない。ソヨンは、自分の境遇に似ていて支えてあげたいと思う。そんな感じで、チョインは、悩みもある普通の生き方をしていただけなんです。しかし、その普通の生き方が、ソヌには羨ましかった。この感情は、見ているほうには理解しにくいです。嫉妬の感情を持つことはわかりますが、そこで、何故、弟とも思っていたチョインを殺そうとできるのか?これがわからない。通常、殺意って、そんなに簡単に生じるものなのでしょうか。ソヌ母も、嫉妬からチョイン両親を殺害しています(これって簡単に許されることじゃないよ~)。この2人って、感情が高ぶりやすいタイプなのかな^^普通は、もう少し穏やかに生きようとするでしょうに・・・。
まあ、テーマが「カインとアベル」ですから、嫉妬により弟を殺害しようとする兄の物語にしないといけません。その必然性は弟への羨みです。脚本の人も相当考えたでしょうね。家族とも言える感情を越えさせる嫉妬って・・・やはり、想像がつきません。この嫉妬は、単発でなく、積み重ねられたものじゃないと納得できません。すると、幼い頃から、ずっとずっと、抱き続けてきた父への愛の渇望。そして、きっかけはソヨンへの愛と自分の病というわけですか。私としては、動機がまだまだ弱いなぁ・・・ごめん^^後半、表面的には、救急センターをつくるか神経外科センターをつくるかという、たいしたことでないと思われることで、争っている気がしましたが、それは、男の意地なのかい^^
すると、どうしても後半のソヌは憎たらしく見えます(うまいんだよ、演技がね)だって、自分のエゴって感じるんだもん。そして、物語は、ソヌの脳腫瘍の病が進行して、葛藤しながら、チョインが手術・・・最終話、まあ、平和に終わったね・・・という感想となります。「人は人で救われる・・・」確かにそうかも知れないけど、人は人に傷つけられるってのもあるよね。だからこそ、救って欲しいのは、「人」なんでしょう。そして、最後にソヌは自らの意志でもって閉ざしていた(術後からわざとだね^^)気持ちを、チョインの手を握って示します。
そうそう、最優秀助演男優賞は、間違いなくチェ・チスを演じたペク・スンヒョンさんです。もうあの特徴的な声を、聞くだけで、ワクワクものでした^^お~きたぁって感じ(笑)
そういや、チョインが喉に異物を詰まらせたのを隠した看護師・・ハン・シユンさん 話題になるだけあって、一瞬で輝いてましたな(趣味の世界じゃぁぁ・・・)
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