幻の王女チャミョンゴ

2011年2月28日 (月)

韓国ドラマ「幻の王女チャミョンゴ」見ました。

久しぶりの更新です。ちょっと見たら感想を書く間も無く見ちゃいましたので、突然の感想一本です^^長くて、ちょいとネタばれもあるのかな。

では・・・

韓国ドラマ「幻の王女チャミョンゴ」全39話見終わりました。とっても難しいドラマです。中盤はおそろしくはまります。中盤感想を書いたなら、「とってもおすすめ!!」と書いたはずですが、最後の2話あたりが急展開で終わっちゃいましたので、「視たい人はどうぞ。はまる要因は大いに大いに!あります・・」といったあたりの評価です(なんじゃい^^)。

ただ、13話くらいまでが、すごく長い。絶対にあきる人がいるでしょう(びっくりするほどつらいです)。20話くらいから、めちゃおもしろくなって、30話代になると睡眠時間を削って徹夜しても見たいに変わりました。最後は視聴率の悪さから50話から短縮されたため駆け足で終わりましたが、結末はしかた無いでしょう。序盤がつらいので視聴率が伸びなかったのでしょうね。序盤を短くして、最後をもっと描いたら、大名作の仲間入りとなった作品です^^。けっこう泣かされましたよ。

さて、物語は、愛と欲望の渦巻く大いなる二股物語です(笑)高句麗王子ホドン(チョン・ギョンホさん)は、父の愛と王位が欲しいがために、隣国である楽浪国の王女ラヒ(パク・ミミョンさん)に恋愛を仕掛けます。しかし、ホドンは、楽浪国の正妻の娘(王女)でありながら、数奇な運命にもてあそばれて、捨てられて育ったプック(チャミョン姫:チョン・リョウォンさん)と両想いの関係です。はい、姉妹とも高句麗のイケメン王子に惚れてしまったのですね^^。チャミョン姫の正体はなかなか明らかになりませんので、王子にとっては、王女のラヒと結婚、愛するのは側女のチャミョン・・・といきたかったのでしょう^^(こりゃ、うらやましい・・・ことは無い^^)

しかし、プックは自分の身分を知った時、ホドンよりも楽浪国の継続と楽浪国の民の幸せを選び、ホドンの元を去ります。一方、楽浪国の王女ラヒは、ホドンと結婚することを強く希望し、最後には楽浪国よりもホドンを選択するのです。この対照こそが、このドラマの見所です。

さて、感情の読めない高句麗王子ホドンを演じたのは、チョン・ギョンホさん。「ごめん、愛してる」の軟弱男のイメージは、「犬とオオカミの時間」で、おや、かっこいいかもねに変わりましたが、このドラマでの役はとっても難しいと思いました。見ていても、彼の演じるホドンがどっちの女が好きなのかわからない。ラヒにもチャミョンにも、平気で愛の「決め台詞」を吐きますので、そりゃ、女はイチコロですわ(いくぶん、ラヒへの言葉のほうがキザっぽいので、嘘くさく感じますけどね。)

でも、彼が本当に欲しかったのは、何だったのでしょう。ここが、難しい。普通のドラマなら、「愛するチャミョンの愛と幸せな生活を望む」とするのですが、そうでは無い感じです。欲しかったのは、父親からの愛。これをずっと求めていました。そして、父親を喜ばせて、認められたいという思いから、楽浪国を奪取しようと考えたのです。そのための手段にラヒとの愛が利用されたのです。もう、むちゃくちゃ根性悪いですよ。途中で、彼はラヒとともに楽浪国王となることができたはずなのです。何故、この道が選択できなかったのでしょうか。楽浪国にとどまれば、彼は愛と信頼に包まれた人生が送れたはずだったのです。それで、いつの日か、高句麗に滅ぼされようとも・・・誠実で幸せな暮らしとなったはずです。でも、彼は楽浪国の人々を裏切りました。

人は信頼を裏切ることに罪悪感を感じます。そして、それから逃れようとしていろいろな言い訳を考えます。「しかたなかった」「相手が悪かったから・・」でも、自分の良心の規範に照らし合わせる時、「自分が嫌なヤツ」だと思うのです。こんなことを思いながら暮らしていくことは、地獄ですよね(気がつかないとか忘れるという特技を持った人はとっても幸せです^^)このあたりをチョン・ギョンホさんは上手に演じていたと思いますので、及第点をあげましょう。

しかし、王とは民や臣下の尊敬を受けてなるべき存在ということから考えると、隣国の王女を騙して国を奪うなんてやり方をする男は、決して王として尊敬されるはずがないのです。このことに彼は気づかなかったのでしょうかね。最終話近くで、ホドンの父が言ってました。「高句麗と楽浪国が兄弟国となると、何年かすると人口の多い楽浪国の人間が高句麗国を乗っ取り、高句麗は名前だけになる・・」実はこれこそがもっとも望むべき道のはずなのです。ラヒとホドンの結婚は、そこに通じる道だったはずなのです。何故できないのでしょうか。既得権益とか過去の恨みとか差別、人間の欲望とかが邪魔をするのでしょうね。みんなで仲良く幸せに・・・なんて、とっても難しいことです。

さて、主役とも言えるラヒ姫を演じたのはパク・ミニョンさん。「アイ・アム・セム」で教師に惚れる奔放な女子高校生を演じた彼女。このドラマでも、私としてはツボに入った役でしたので大いにお気に入り(気位の高いお嬢様が可愛く恋に落ちる・・というパターンが大好きな私・・・)。ラヒの子供時代を演じた子供もとってもうまくて、ホドンが好きなのに認めたくないって感じがでていて良かったです。そう、ラヒにとって、ホドンは初恋(韓国ドラマ。。永遠のテーマです)。

こうして、ラヒは初恋の人ホドンの愛を疑いながらも、ついには信じ、全身全霊でホドンを愛してしまうのです。その愛は自分の背負う国や家族よりも重く、最後には悲劇へと繋がります。しかし、そこには、自分の心のままに生き、自分が選択したというある種の満足があります。いろいろなしがらみがあって、自分の心のままに生きるということは、けっこう難しいので、良いのかもしれません(自己満足・自分勝手は、周りに迷惑・・・とも思える^^)このドラマでラヒの純愛を見たければ、とてもおすすめ。私が中盤はまった原因でもあります。

そして、ラヒ妹のチャミョン姫を演じるチョン・リョウォンさんは、「私の名前はキムサムスン」「君はどこの星からきたの」で有名です。ここでは、数奇な運命にもてあそばれる姫の役でしたが、私には、いまいちインパクトが足りません。彼女はプックという名前の時にホドンと出会うのですが、その2人が恋に落ちる過程が、ガツンと入ってこないのです。ありゃ、いつの間に・・って感じ。まあ、現実でも恋はいつの間にかあなたのそばに忍び寄っていますから・・・(笑)

しかし、場面場面で切なく輝くような演技があって、それだけで許してしまいます。国を愛するするが故に、自分にとって国よりも重いと思えるホドンを殺そうとするあたりは、とってもすごいです。最もすばらしいと思った表情を貼っておきます。Tya1 34話で巫女として生きるチャミョンがホドンに楽浪国でラヒとの幸せな生活を勧めるシーンです。自分の言葉がホドンに伝わらず、去っていくホドンを見つめ、抑えていたすべての愛の感情を視線と表情に込めるチャミョン。いや、私がホドンなら、迷わずチャミョンのもとに戻り抱きしめますが・・・おいおい(笑)ホドンはそうしませんでした。だって、ラヒが密かに見てるので、そんなことしちゃストーリーめちゃくちゃ(笑)わがままラヒと対照的に感情を抑えに抑えたチョン・リョウォンさんの演技。とっても見所がありますよ。

あと楽浪国大将軍ワン・ホル(イ・ジュヒョンさん)も相当かっこいいです。無骨なところがちょいとコミカルな感じだけど堂々たる将軍。チャミョンを愛してしまうが決して受け入れられない。巫女になったチャミョンを一生見つめていても良いという愛。良いですよ。周りを固める役者さんも上手で楽浪国第二王妃ワン・ジャシルを演じたイ・ミスクさん、高句麗王妃メソルスを演じたソン・ヒョンアさんは特に印象に残ります。

音楽は2曲を紹介しておきましょう(MVネタバレ注意かも)。少女時代のティファニーの歌う「私一人で」この曲はラヒのシーンでかかってた気がします。歌詞がとっても良いんですよ。「生まれ変わったら、愛に生きましょう。運命の前で無力であること・・二度と無いよう生まれるから・・・私の命が尽きても次の世は二人愛し合おう・・必ず・・」サビの部分は車の中で歌ってます(私・・変な人です)

そしてペク・ジヨンさんの「愛することは罪でしょうか」堂々たるバラードでチャミョンのシーンで多くかかっていたかな。とっても良い歌ですよ。歌詞の載ってるサイトを見つけました。頭にhをつけてコピペね( ttp://www.utakan.asia/ost/d_index3.html ) 

前半を乗り切ると、ドハマリ・・・最後は@@という名作であります。

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