韓国ドラマ「あなた笑って」見終わりました。
韓国ドラマ「あなた笑って」全45話見終わりました。このドラマは、没落したお嬢様とマザコン・ストーカーっぽい男性とが、親の反対を乗り越え、最後には結ばれ、憎みあっていた両家をも結びつけ、みんな良い人になってしまうという物語です。この展開は韓国ホームドラマの典型的なパターンと思われますので、目新しさは感じません。みえみえの展開で進行するのですが、私は、泣きました・・・終盤手前でボロボロ泣きましたよ。
テーマは「家族、人と人との繋がりの大切さ」でしょう。憎み、卑下していた両家族が、自分の娘と息子の恋愛を通じて、成長し、仲良くなっていくという、今時、ありそうもない話で、夫婦息子おじいちゃんという4人の家族がいつの間にか大家族となり、友人もいっぱいという状況になるのです。
私は暇なときは韓国ドラマを見ているくらいですから、一人で遊べる(笑)タイプの人間だと思っています。そして、私は、人が増えるとそれぞれの気持ちに気を使って、めんどうになるので好きじゃないのです。みんな楽しく過ごして欲しいと気を使おうとするのですが、実はそんなことは無理に決まっています。自分の物差しで人の状況をすべて計るなんて、できっこありません。でも、そう思いながら、きっと心の奥にある「人と人との暖かい繋がり」に憧れているのでしょう。だから・・・このドラマで泣けるのです。いつのまにかドラマの家族の中の一員になっていたのだと思います。
ドラマを見ることにより、その生き方を自己体験しているなら、見てきた本数の数だけ、いろんな人生を生きてきたことになります。そう思えば、この時間も無駄じゃないなぁ(本当?)ちなみに、このドラマは欠点も多いと思われるので、ツボにはまらない人は、ま、こんなもんだなで終わるドラマでしょうね。
さて、男性側主役はカン・ヒョンスを演じたチョン・ギョンホさんです。過去のドラマ「ごめん愛してる」「犬とオオカミの時間」「自鳴鼓」でおなじみですが、今回のマザコン軟弱男役は、けっこう似合っています。彼を受ける女性ソ・ジョンインを演じたのがイ・ミンジョンさん。(「マイダス」、「ビック」と見てこれですね。というつっこみは無しで・・・)
このドラマは、ちょっと昔のドラマでして、実は未見のまま、消される運命にありました。私は、ホームドラマで長いのは嫌いなので、ハードディスクの整理の際に、え~い、どうせ見ないから消しちゃえ~となることが多いのです。消す前に、このドラマの第1話冒頭シーンをチラ見しました。うわぁ・・変な顔した女優(イ・ミンジョンさんね)で変なネコナデ声をして気持ち悪ぃ~と思いましたので、消す気まんまんでした^^。このドラマが消されなかったのは、ドラマ中盤をまたチラ見して、意外にコミカルでおもしろかったから・・というわけで、このドラマは残り、こうしてかなり時間がたって見てもらえたわけです。
それでも、私には最初の6話くらいがきつかった。傍若無人に振舞う金持ち一家のあつかましさに、頭の血管が切れそうになります。ほぼメインの登場人物全員がいやな所、生理的に受け付けないところを持っているのです。ですから、このドラマをリタイヤする人がいても不思議ではありません。ドラマは、父の会社の倒産で破婚したソ・ジョンインが、彼女の姉ジョンギョンに8年間も片思いしているカン・ヒョンスを意識し始めるところから、おもしろくなりました。ヒョンスは一途な男ですので、心は全てジョンギョンへ向かっています。振られるたびに、何かの理由を自分で見つけて、再度ジョンギョンへアタック(完全にストーカーと思われ・・・)この彼に妹のジョンインが片思い。そして、ジョンインの気持ちにヒョンスが答える状況になったとき、姉のジョンギョンも彼の良さがわかってきて・・・・という感じになって、やっと見られるようになりました。
お決まりの姑となるべきヒョンスの母親の強烈な反対やジョンインの父親のめちゃくちゃぶりにあきれましたが、ジョンインとヒョンスのバカップル振りで乗り越えました。そして、後半は家長であるヒョンスの祖父の病を中心に展開します。これとヒョンスの結婚を絡めていったので、泣けましたね。
でも、普通、姑となるべき人からあれだけ言われたら、彼氏が好きでも勘弁してくださいとなると思います。言葉は凶器になりますので、発した言葉で胸を刺し、その人の心を殺すことができます。心が殺されるどうかは、受け側の問題で、普通は鋭い切っ先を持った言葉を、受け流すことができる大きな器の人はなかなかいません。その点において、このドラマのジョンインはすごかった。お金持ちで何不自由なく育ったお嬢様が、庶民の生活で、夫の両親と同居する(ここまで変われるもんかい)。この変化は実は不自然なのですが、視聴中は気が付きませんでした。
愛する彼には、もれなくおまけ(それぞれの親)がついてくることがあります。このおまけとは、薄すぎず、濃すぎず付き合うのがよろしいかと思います。こんなことをことを言っているとこのドラマのテーマとは外れますよね(笑)好きあった2人の間には愛がありますが、おまけ同士は、自分の息子や娘への愛しかありませんし、他人どおしです。その感情の隙間を埋めるのが、結婚した夫婦が仲良く幸せに暮らしていくことと、決して両親のことを忘れませんよと示すことでしょう。
ちなみにこのドラマで私がもっともお気に入りだった人はジス役をしたチョン・ヘジンさんです。途中から登場したのですが、こりゃ可愛い娘がでてきたぞ。このまま端役なんだろうか?おい、がんばれ~と応援していました。でもね、実生活で、なんと、このドラマでカップル役を演じたイ・チョニさんと結婚したんだって・・・。わかるけど、このやろう。うらやましい・・・ぞ。
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