韓国ドラマ「花いちもんめ」6話まで見ました。うん、とってもおもしろいドラマです。このあとどうなるかわかりませんが、ここまでなら、見てくださいのおすすめができるドラマです。
サイドストーリーが、どうからんでくるのかがわかりませんが、メインですすむハナ(カン・ヘジョンさん)とホサン(チャ・テヒョンさん)とナムギョン(コン・ヒョンジュさん)の関係がなかなか切ない感じで展開されていきます。それにからむ謎の御曹司(?)ウンタク(キム・ジフン)の存在がアクセントとして効いています。この人の存在って何だろう?と思ってみてました。通常、ハナに惚れる対抗役であると思えるのですが、現段階では、ハナとホサンの恋にまったく醒めた目で、客観的に見つめています。実は、ウンタクにとって、どうしても情けなく見える男を死ぬまで愛すという気持ちを持っていた母を、今のハナに重ねているのです。彼は、母が一生心にもって愛していた男(おそらくピルグ(カン・シニルさん)だと思いますが・・・)に会おうと葬儀社で待っていたのですね。彼は言います「愛ごときに、なぜ、人は一生盲目になれるのだろう?」おっと~。うまいぞ。こんなところに、醒めた恋愛感をもつ人物を配していたとは・・・。このウンタクが、自分でも考えられなかった愛に堕ちていく姿も見たいです。いろんな予想を立てていますが、予想どおりくると、相当せつなくて、とっても良いドラマになります。さて、ストーリーを追ってみましょう。
まず、5話冒頭でいきなり感情を揺さぶられるシーンがでてきます。冒頭、ナムギョンの婚約を知らされたホサンは、酔って孤独感に襲われます。自分は、すでに死んだ人間として家族にも会えず、初恋のナムギョンへの想いもかなわず、回りに誰もいないという孤独感です。そこで感じるハナの一途な愛(?)、「俺を裏切らないでくれ」とハナを抱きしめるホサン。酔った勢いで、身近なところで手をうったというと実も蓋もありませんから、ここでは、自分にまとわりつくハナという存在が、だんだんホサンにとって大きくなったと解釈して、涙を流しましょう。そう言われたハナの心がちょっと痛いです。ハナは単にお金持ちで短命の男ということで、ホサンが好きと言っているわけですから、ホサンが良い人物に思えれば思えるほど、後ろめたさがでてくるわけですね。この時から、ハナは心で彼を見はじめたと回顧しています。
そのまま、抱き合って朝まですごした2人。ハナの親に見つかります。酔っていたホサンは何も覚えていませんが、親としては、通常、しちゃったと思うわけです。この後、その事実を知った母の娘への言葉がなかなか良かったです。いままで、男に興味のなかった娘にできちゃった結婚の辛さを自分に置き換えて語る母、そして、何もなかったと知った時に、そうまでして結婚したいのかという娘の気持ちに、この娘の恋を実らせて幸せになってほしいと思うのは当然です。周辺の人にとっては、他に好きな女性がいるような男を、一生懸命一途に愛しているハナと見えるところがとってもおかしいです。だって、ハナの本心を忘れて見てたら、そのまんま純愛物語ですから・・・。
そして、死んだ息子の墓参りをする女性のエピソードを経て、ホサンは、母のことを思い出します。自分が死んだと思ってくらしている母の様子を覗きに行くのです。このあたりのホサン母の演技もなかなか泣かされるところがあります。死んだと思っていた息子が目の前に・・・・「神様、ありがとう。夢でもいいから、会いたいと思っていたら、こんな夢を見させてくれた。」と感謝するホサン母。そして、息子が本当に生きていたと知った時、その母は、「親に心配かけるような息子は死んでしまえ!」と言うのです。いやあ、いいなぁ。こんなベタの展開って。親子ネタで攻められるとけっこう弱いです・・・私。
母に会ったホサンは、また、ハナのいる葬儀社に戻ってきます。今のところ、こっちが自分の居場所になってしまったのですね。黙って家を出たことを反省しろとハナ父に言われて棺桶の中に横になって反省するホサン。そのホサンの入った棺桶にやさしく微笑みながら、棺桶を愛しそうになでるハナ・・・。文章にすると、とんでもない画面が目に浮かびますが、けっこう良いシーンなんですよ。(見てない人、想像つかなくておもしろいでしょ?)これ、最終シーンの伏線じゃないよねぇ~。後で、回想シーンで、ここをうまく持ってこられたら、私、泣くこと確実です。
そして、6話。ウンタクの素性が何か怪しいと感じたハナは、彼が犯罪者であると勘違いします。その証拠をつきとめようとウンタクにつきまとうハナですが、その行動はホサンにとっておもしろくありません。だって、自分に一途だと思っていた女性が、別の男に見かけ上興味を示しているわけですから。嫉妬って、しばしば、恋の炎を燃え上がらせるきっかけになりますね。心の中にナムギョンという女性がいながらも、まとわりついていた女性がいなくなると寂しいという男の身勝手さが感じられます。
相変わらずハナは、簡単にホサンに結婚しようとプロポーズします。ホサンは、まだ、自分が結婚できるような人間でないと思ってますので、結婚話には乗ってきません。さらに、ハナのアタックは続きます。ハナは、ウェディングドレスを着て、結婚写真を撮ろうとホサンを写真館に呼び出します。やっぱり、逃げ出すホサンを追いかけるハナ。う~ん。これって何かのドラマのパロディなのかな。交わされる会話の中にも、気がついていないパロディが潜んでいそうで、ひょっとすると、わかる人はもっとおもしろいような気がしています。ウェディングドレスのまま追いかけてくる女性から、逃げる男なんて構図は、何も知らない回りの人から見ると、もちろん男が悪者ですよ~^^。
しかし、ドレスを着たまま足をくじいてしまったハナをホサンは見捨てられません。優しいホサンは、足をくじいたハナをおんぶして帰ります。ここでのハナの表情の変化を見ましょう。ちょっとずつ、ハナの顔に感情が表れてきます。ホサンの背中の汗のにおいを感じて、「お金以外に、いいにおいがある」とハナは思いました。すごい変化ですよ。まだ、ホサンがいなくなることのショックを実感するほどのハナではありませんが、少しずつ本当の愛へと踏み込んできました。しかし、この2人の恋は、見ていて怖いのです。なぜなら、ホサンは、お金持ちだとハナを騙しています(ネコババすればお金持ちではあるが・・・)。一方、ハナは、初めから打算でホサンに近づいています。この事実がを知った2人の恋の行方は・・・怖いです。
ナムギョンは3年前に海で行方不明になった婚約者を忘れられず、空メールならぬ、空電話をかけていたのですね。それでも、脚本家の人は、彼が生きていてナムギョンを苦しめているというように描きますので、ホサンは愛するナムギョンが悲しんでいるのを見て心を痛めます。このナムギョンという女性、死んだ彼を忘れられないくせに、自分に好意を寄せる男ホサンを呼び出すという、考えようによってはめちゃくちゃ嫌な女です。美人なので、この事実を忘れそう(^^)になりますが、ホサンが好きなら好き、好きじゃ無いなら、中途半端な行動は傷つけると思ってほしいですね。
おっと、ハナお母さんは、ハナにおもしろいことを言いました。「男にとって結婚は終点でも、女にとっては本物の恋の始まり。どんなに欠点が多い夫でも、たったひとつだけ信じられるから妻はがまんできる。夫にとっての女が自分だけという事実・・・心の中に他の女がいる間は結婚はできないよ」なるほど、そうだなぁと納得しかけたら、ハナの「お金さえあればいいけど」の心の声でズリッ~と転けました。このシーンの後に、ハナ母ひとすじと言われていたハナ父が、別の女性に鼻の下を伸ばすシーンがでてきて、「ほんに男はしょうがない」という印象を与えますから、笑えます。この後の娘を思うハナ母が、いたらない娘を頼むとホサンにお願いするシーンは、またもやお涙ちょうだいで、ちょっとジーンときました。
ハナはホサンのしたいことに付き合ってあげることにしました。それは、自分にとって苦手なバンジージャンプ。苦手だろうが何だろうが、ホサンの為ならがんばるぞとハナはチャレンジします。後から、そんなに苦手なことを俺のために・・・とホサンは思うわけですが、大きな勘違いのもと、恋は進んでいきます。(2人の心の中では、実は勘違いでは無いところがいいんです。)今度は逆にハナがホサンから、「お前の好きなことをかなえてあげるよ」と言われて、最初に思ったのは「お金の束に囲まれること」でした。もちろん、その希望は口にされるわけもなく、結局、ハナは、あの「宮」の名シーンである・・・・・・あの23話・・・・あの明洞街頭キスをしてみたいと思ったのでした。このやろ~一瞬とはいえあの「宮」のシーンを出すとは、ポイント高いです(わけわからんちゃ)。
そこへ、向かう途中、ナムギョンがどうしても気になるホサンは、ハナを置いて彼女のもとへ駆けつけてしまいます。一人残されるハナ・・・ず~と、ず~と、長い間、ホサンがやってくるのを待っています。ホサンの心をつかもうと、彼に良い思い出を残してあげたいという彼女の気持ちは、遺産を得るという目的の上にあるわけですが、だんだんとそれが、霞んできます。お金がだんだん目的じゃ無くなってきているのです。このあたりの演出はツボに入ってきましたよ。次週がとっても楽しみです。
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