コーヒープリンス1号店

2007年12月15日 (土)

韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」一気視聴しました。

韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」全17話、一気に全部見てしまいました。何話に分けて感想を書こうかと思ったのですが、まあ、次を見とこうと思って見ているうちに、次・・次・・とで、終わっちゃいました。このドラマは、髪をばっさり切って、男の子のような中性的な魅力を放つユン・ウネさん演じるコ・ウンチャンが、ふとしたきっかけで男性として勤めることになったコーヒー店で、社長のチェ・ハンギョル(コンユさん)と恋におちるという物語です。韓国ドラマにつきものの、障害・・・今回は、男どおしの愛(ハンギョルの勘違いなんですけど)です。これって、今までにないほどのけっこう高い障害なんですけど・・・(笑)片方は、俺、男が好きみたいだ・・・という葛藤、片方は、男でもいいから。、そばにいたい。女性だとわかったらそばに居られないという切なさを描くことになります。以下ねたばれを含むので注意。

 

8話くらいまで、このドラマってどう楽しめばよいのだろうと?が飛んでいました。9話あたりから怒濤の展開を見せます。そして、13話から最後まで、このやろう、うらやましいと石を投げたくなります。ストーリー的な深さや難しさはそんなにありません。いろいろな登場人物の恋愛を描いていきます。そのうち、どのカップルの恋に賛同するかは、人それぞれかと思いますが、結論として、人を愛するってどんなに良いんだろう。恋する幸せ・・・その気持ちを自分の中に持てることが、どんなに幸せなことかを実感させる物語でした。

後半はいいかげんにしろと言いたいくらい・・キスシーンいっぱいの、アツアツのラブラブシーン満載です。ですから、見ていて、とっても幸せな気持ちになります。普通、ドラマですから、幸せなシーンの後には、不幸がやってきて、それを乗り越えて人生は進むのさって感じで展開されるのですが、ここで設定された障害であるウンチャンの男性と思われる勘違い自体が、視聴者にとっては、障害では無いことがわかっていますので、安心して見られるハッピーエンド誘導型のドラマとなります。これは、従来の韓国ドラマに無いテイストでして、病気とか血縁とかいう不幸は、身近にあるわけでは無くて、本当の幸せって、ごく当たり前のところにあって、誰でもちょっとしたことで、それを掴むことができるんだよってことを教えてくれます。ですから、このドラマを見た後の感想は、すがすがしいのです。前半のこれってどうすんだという不安感、中盤の視聴者を置き去りにする泣きの展開(それって、障害なのか、さっさと告白しろよ~と思うのであえてこの表現)と恐るべき後半のラブラブシーンという韓国ドラマ屈指のハッピードラマと思います。楽しいので、一度は見てくださいね。

さて、このドラマ、初めは、恋愛における2股がテーマかと思いました。人には、いろいろな長所があって、その一部分をとってみれば、とっても好き。すると、あの人のあそこが好き。この人のあそこが好きとなるわけです。そういうなかで、少しずつ、好きな部分を増やしていくと、あの人の全てが好きとなるわけです。騙されようが、ひどいことをされたとしても、どんなことがあっても、許せる方法・・・・それは、その人が自分のそばからいなくなったことを思った時、生きていけるかどうかということを考えろという良い言葉がありました。、ここでは、ハンギョルは、男性だと思っているウンチャンに恋するのです。これは、相当な葛藤ですよ。通常、あいつは良い奴だという感情は生じても・・・恋の対照へと変わることは困難です。前半のこのあたりの展開は、いかにも漫画的でおつきあいするのがしんどいのですが、まあ、こういうのもありかな、楽しく描かれているし、嫌な感じ・不幸な感じが無いので楽しいから良いなと思って乗り越えました。あっと、言うの忘れてましたが、コンユさんは、私にはとっても苦手な部類の俳優さんなんですよ。前半のキモは、「いくとこまでいこう」と決心するハンギョルと「どうしても女になりたいと思った」というウンチャンです。

ユン・ウネさんは、また、新しい分野の演技を見せてくれました。男性的な振る舞い、言葉づかいが、とっても楽しいです。ドラマ中盤で、可愛い女性のかっこをユン・ウネさんがするのですが、何か変な違和感があって、可愛く見えません(笑)そのシーンだけ切り取って見れば、可愛いはずなのですが、中性的なウンチャンの個性が強烈なのです。こんな役をするとユン・ウネさん・・・次のドラマがつらいかも・・・一転して、メロの主人公をやれば絶賛されるかもしれません。歌手出身とはいえ、作品に恵まれているこの女優・・・すごいです。最終話では、このウンチャンもフワフワパーマの素敵な女性となって登場します。お~女性じゃんと思わせて、中身はウンチャン・・・でも、初めの中性的な感じは消えて、すっかり恋する乙女・・・上手な作り方です。

さて、ドラマ中のもうひとつのカップルは、どうでしょう。チェ・ハンソン(イ・ソンギョンさん)とハン・ユジュ(チェ・ジョンアンさん)のカップルです。チェ・ジョンアンさんは、私にとっては、「あの青い草原の上で」の純愛スノ役のイメージが強烈なので、あるイメージを持って見ています。ここでは、ユン・ウネさんとは、対照的に、見るからに「女性」です。ハンソンとユジュのカップルでは、想いのすれ違いというか、ちょっと難しい関係なのです。でも、最終的には、見事にラブラブカップルとなっていますし、小洒落た会話が良くて、ドラマのムードを変える大きな役割を果たしました。ハンソンの声は独特の太さがあって、響きがとてもいいです。

後半のテーマは何だろう?「何気ない生活の中に潜む夢と希望と愛・・・それを見つけられる人間になってね」というところでどうでしょう。お~締めの言葉だ。パチパチ!

このドラマを日本語に吹き替えたら、ドラマのおもしろさをつぶしますよ。というか演じている女優さんを無視している行為でしょう。どう考えても字幕で見なくてはいけないドラマです。ユン・ウネさんの台詞回しとともに、彼女の呆けた表情の魅力とコンユさんの可愛さを見てくださいね。

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